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国分/事業損益管理システム、本格稼動

2009年04月11日 / IT・システム

富士通は4月10日、国分が、富士通の経営の見える化ソリューション「GLOVIA/MI(グロービア・エムアイ))」を採用した「事業損益管理システム」を共同で開発、同日、システムの本格稼動を開始したと発表した。

国分は、複数の基幹システムで管理している取引明細を活用し、現場データに基づく全社の事業損益を、効率よくタイムリーに見える化できる強力な経営基盤を確立する。

国分は、9200社の仕入先、65万点におよぶ商品、卸売業界最大の3万5,000社の納入先で構築される大規模サプライチェーンを持つ。事実の積み上げから現場レベル・全社レベルの数値把握をタイムリーに行なえるが、BU(ビジネスユニット)単位の中間単位での集計は経費の分割、季節要因、エリア要因の反映などの要素が影響するため、システム化が弱く、作表に時間がかかっていた。

「GLOVIA/MI」を導入することで、個々の事実の積み上げから人的判断要素までを機械化し、一貫したシステム環境を構築することが可能となった。

「事業損益管理システム」は、年間1億件のデータから事業損益を自動集計するのが特徴。富士通の「GLOVIA/SUMMIT(グロービア・サミット)」を採用した会計システムや販売管理システムなど、複数の基幹システムから任意のフォーマットでデータを収集し、事業損益を高速に自動集計することができる。

これによって、事業損益の迅速な把握を実現するとともに、業務効率を飛躍的に向上させることができる。全社規模の事業損益管理業務の標準化を実現。全社統一システムにより、ローカルルールや属人性を排除し、事業損益レポート作成の標準化、情報リテラシーの均一化を促し、全社共通の視点で事業損益管理を行うことが可能だ。

経営層や現場部門向けなど、要求に応じて、さまざまな事業損益情報を容易に作成することができる。情報公開の早期化を支援し、経営の意思決定の迅速化を実現する。「GLOVIA/MI」はデータベース環境を構築することなく、データ統合から蓄積、集計、表示までを実施。分析・集計での定義でもプログラムの知識が不要なため、短期間のシステム構築を実現した。

国分は今後、事業損益以外にも予算策定や業績管理などにも「GLOVIA/MI」を活用し、取引明細情報に基づき、「常に先を読み先手を打つマネジメントサイクル」の強化に取り組む。

「GLOVIA/MI」は企業内に散在している商談・受注明細や見積・発注明細などの取引明細情報を統合管理し、企業活動の実態をもとに、根拠のある売上見込や損益見込などの予測が行える、経営の見える化ソリューション。過去に立案した予測と実績からの差異分析(仮説と検証)や原因追及のための取引明細分析が行えるのが特徴。

「GLOVIA/SUMMIT」は、大手・準大手企業向け統合会計ソリューション。明細管理に基づく財務会計・管理会計の一致を実現し、経営管理システムとして、「経営の効率化」と「経営の見える化」を強力にサポートする。

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