流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





矢野経済研究所/CRM市場、2009年にはSaaS型が自社運用型を上回りシェア50%突破へ

2008年09月30日 / IT・システム

矢野経済研究所は9月29日、CRMアプリケーションの市場調査概要を発表した。それによると、2008年のCRMアプリケーション市場のライセンス売上高(エンドユーザー渡し価格ベース)は、SaaS型の成長が貢献し188億円、前年比15.9%増で。今後もSaaS型の成長をバックに拡大し、2011年には249億円になると見込まれるという。

今回の調査は6月-9月の期間中、国内の有力CRMアプリケーション・ベンダー14社とシステムインテグレーター3社に面談、ヒアリングなどの方法で実施した。

SaaS型CRMアプリケーションの市場規模は、今年は92億円(52.6%増)を見込む。この大幅増は、SaaS専業ベンダーの営業強化や自社運用型を提供していたベンダーが、SaaS型へも注力し始めたため。SaaS型のCRMライセンス売上高のシェアは、2006年が24.6%、2007年が37.3%であり、2008年には49.1%になる見込み。2009年には58.1%と半数を突破。2011年には70.6%と急成長を遂げるという

売上高も、2009年には122億円、2010年には149億円、2011年には176億円と右肩上がりで伸びる模様。反面、自社運用型はSaaS型にシェアを食われる形で2009年は88億円、2010年には80億6000万円、2011年には73億3000万円と失速すると見通されている。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧