流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





アルプス・カワムラ/負債30億円抱え破産手続を開始

2008年10月22日 / 未分類

東京商工リサーチによると10月21日、老舗の帽子・装飾品販売会社アルプス・カワムラ(東京都中央区)が同日付で東京地裁に破産手続開始を申し立て、破産手続を開始した。負債総額は債権者約370名に対し約30億円。

アルプス・カワムラは帽子(生産販売シェア60%)、ネクタイ・ハンカチ・マフラーなどの装飾品(40%)を扱い、自社ブランド以外にも国内外のブランドにライセンスを持っていた。販売先は大手百貨店やスーパーなどで、ピーク時には年商270億円の売上があった。しかし1995年以降、消費低迷などの影響により収益性は低調に推移。

固定資産やベビー用品部門の売却など経営立て直しを進めていたが、2004-2005年度はいずれも最終赤字に終わっていた。2006年には経営立て直しのため、事業再生会社のリヴァンプとゴールドマン・サックスのグループ会社が同社の株式を取得。旧本社売却や債務株式化により財務体質を改善した。

2007年5月にはゴールドマン・サックスのグループ会社からストリーム(大阪市中央区)グループが筆頭株主となっていた。その後も業績は回復せず、2008年4月期には年商が95億6800万円とピーク時の約3分の1にまで低下。筆頭株主のストリームグループが9月に入り破産手続を開始し、信用性は一気に低下。資金繰りが悪化し今回の申立となった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧