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日販/2013年の年間売上3.8%減

2014年02月26日 / 月次

日本出版販売が発表した2013年間分類別売上調査によると、2013年売上高は3.8%減、雑誌・書籍ともに前年の売上を下回った。

月別で合計の売上増加率が前年を上回ったのは8月の1.0%増のみで、雑誌6.0%増の中でも、コミック23.4%増の好調が影響した。「進撃の巨人11」(講談社)が売上を牽引した事が要因となった。

一方、落ち込みが最大となったのは、10月の6.7%減で、文庫の売上増加率が11.3%減となり、約4年ぶりに2桁割れするなど、書籍の売上不調(8.0%減)が影響した。

書店の規模別では「301坪~400坪」の合計の売上増加率が5.1%減と、大きく落ち込んだ。文芸書(4.3%減)に加えて、他の規模に比べて売上構成比の高い学参の売上不調(7.5%減)が影響を与えた。

立地別では、「ビジネス街」の落ち込みが大きく、合計の売上増加率は8.1%減となった。雑誌(6.3%減)・書籍(9.8%減)共に、他の立地よりもマイナス幅が大きくなる結果となった。特に、コミックの売上増加率がマイナスとなったのは「ビジネス街」だけという結果になった。

ジャンル別では、雑誌は、「進撃の巨人1~12」(講談社)の売上好調影響を受け、唯一コミックの売上増加率が1.6%増と、前年を上回った。

しかし、一般誌・ムックの売上不調をカバー出来ず、雑誌合計で2.4%減となった。一般誌は、月刊誌のマイナス影響を受けた。ムックは、前年、「寝るだけ!骨盤枕ダイエット」(発行所=学研パブリッシング/発売所=学研マーケティング)の売上が良好だったことが、主な要因となった。

書籍は、村上春樹の3年ぶりの長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(文藝春秋)が2013年4月12日に発売され、話題を集めた。

しかし、売上構成比の高い文庫・実用書の売上増加率がマイナスとなった為、結果として書籍合計では5.4%減となった。

文庫は、2013年12月21日に映画が公開された「永遠の0」(講談社)など、メディア化銘柄の売上が好調だったものの、前年の売上には届かなかった。

実用書は、前年、「ロングブレスダイエット」関連銘柄の売上が良好だった影響を受けて、売上増加率がマイナスとなった。

平均客単価は増加率1.2%増と、6年連続のプラス。全ての規模・立地において増加率はプラスとなったが、特に、「501坪以上」の店舗での増加率が2.0%増と最大となった。

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