J.フロントリテイリング/大丸5%減、松坂屋14.2%減
2009年10月01日 / 月次
J.フロントリテイリング(2009年2月期売上高:1兆966億円)が10月1日に発表した9月度の売上速報によると、大丸(15店舗)の売上高は前年同月比5.0%減、直営12店舗売上高は5.5%減となった。松坂屋(8店舗)の売上高は14.2%減だった。
大丸は、初めてのシルバーウイークに向けた大丸松坂屋共同企画「秋のサンクスフェスティバル」などを中心とした販促強化策が奏功し、婦人・紳士の衣料品のマイナス幅が縮小するとともに、動員効果により食料品などが堅調に推移した。
松坂屋直営店はシルバーウイークの共同企画販促は盛況であったが、高額品の不振やカード会員向け販促の回数・日数を減らしたことなどが影響した。
大丸15店舗中最も売上高が落ち込んだのは心斎橋店の10.0%減。最も好業績だったのは札幌店の2.9%増、次いでららぽーと横浜店0.1%増。月初から価格対応商品を全館で強化展開した東京店が1.2%減に改善するなど、各店でマイナス幅が縮小した。
松坂屋で最も不調だったのは上野店の19.1%減。法人外商部門の大幅減が響いた。最も落ち込みが少なかったのは岡崎店の6.2%減。同じ減少幅(6.2%減)だった主力の名古屋店は、ラグジュアリーブランドなど高額商品の落ち込みが響き、16.4%減と不調だった。