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大日本印刷/電子書店10万点で今秋オープン

2010年07月08日 / トピックス店舗

大日本印刷(DNP)と子会社のCHIグループは7月8日、約10万点のコンテンツをそろえた国内最大級の電子書店を今秋開設すると発表した。

電子書店は、CHIの子会社で図書館流通センターが運営するオンライン書店「bk1(ビーケーワン)」と連携する。今後は、DNPグループの丸善、ジュンク堂、文教堂などの書店との連携も進める。リアルな書籍と電子出版コンテンツを提供する国内初となる最大級のハイブリッド型総合書店を目指す考えだ。

DNPは、サイトのオープンに向けて、紙の書籍の制作から、POD(プリントオンデマンド)による製造、電子出版コンテンツの制作・配信までをワンストップで提供する「ハイブリッド制作ソリューション」体制を強化し、出版社に提供していく。

携帯電話やスマートフォン、電子書籍端末などの登場により、電子出版の急速な普及が予想されており、新たな出版メディアとして期待されている。DNPは、出版社の電子出版への取り組み支援として、パソコンや携帯電話、スマートフォン向けの出版コンテンツの制作を行っており、パソコン向け電子書籍販売サイト「ウェブの書斎」や携帯電話向け文芸・小説コンテンツの販売サイト「よみっち」の運営など、電子書籍配信事業も手がけている。

電子書店は、約10万点のコンテンツをそろえた国内最大規模。パソコンやスマートフォンをはじめ、読書専用端末、多機能端末など、あらゆる表示端末に向けて電子出版コンテンツを販売する。CHIのオンライン書店「bk1」と連携し、電子出版コンテンツと紙の書籍を取り扱い、ユーザーニーズに応じた多様な選択肢を提供する。

制作した電子出版コンテンツは、DNPの新電子書店での販売に加え、DNPのグループ会社で電子書籍の取次事業を行うモバイルブック・ジェーピーを通じて、他の電子書店にも流通させることで、出版社に多くの販売機会を提供する。今後開発する書店、電子書店、オンライン書店の連携によるサービスは、DNPグループ以外の書店や電子書店、オンライン書店への提供も考えている。

紙の書籍から、パソコン、携帯電話、スマートフォン、読書専用端末、多機能情報端末向け電子出版コンテンツまで、多様な表示端末に向けた出版コンテンツのワンストップの制作体制を構築、これをもとに出版社の編集プロセスを含めた新たなワークフローを提供する。これまでの印刷をベースにした編集・制作工程から、PODや、各種端末向けの電子出版コンテンツを同時に編集・制作する「ハイブリッド編・制作」工程への再編を支援する。

電子出版コンテンツの保管・管理支援サービスや、著作権管理・印税支払い業務支援サービス、電子書籍販売サイトの構築・運用支援サービスなど、電子出版ビジネスに関わる業務をトータルに支援し、出版社のビジネス拡大をサポートする。

DNPは、電子書店事業に関して、5年後に500億円の売上げを見込んでいる。

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