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伊勢丹松戸店/今秋、地域百貨店の新モデル店にリニューアル

2013年06月05日 / 店舗

三越伊勢丹ホールディングスは6月5日、伊勢丹松戸店で地域百貨店の新しいビジネスモデルを構築すると発表した。

今秋、来年開店40周年を迎える伊勢丹松戸店をモデル店舗としたリモデルを先行実施し、内容を精査しながら、取り組みを他の支店・地域店へも段階的に広げる予定だ。

伊勢丹松戸店の店舗面積は3万3109㎡で、投資額は10億円。同店の2012年度の売上高は214億600万円で、改装期間の売場休業などを織り込んだ2013年度の売上目標は217億円を計画する。

改装では、百貨店と専門店による「ハイブリッド型」店舗の構築を進める。百貨店自主運営部分と専門店部分を共通のコンセプトに基づきフロア内に効果的に配置することや、イベントプロモーションで連携することなどを通じて相乗効果を図り、お客の回遊性を高める。

専門店部分は全体の約2割、残りの約8割を従来型の百貨店として運営する。百貨店部分でも、約2割を自主編集売場とする予定だ。ギフト需要などの百貨店ニーズへは、ユニットショップによる自主販
売強化などでしっかりと対応する。

一方で、これまで取り扱いの手薄であった領域の品揃えについては、有力専門店の導入により拡充を図る。松戸店では、子どもの遊び場を提供する「ボーネルンドあそびのせかい」を導入するほか、書籍のジュンク堂 、丸善文具、アウトドアの好日山荘など10店の専門店を導入する。

専門店街という形での導入ではなく、各フロアのコンセプトにあった専門店をフロアごとに導入するのが特徴。既存の百貨店売場のレイアウトも専門店との相乗効果を考え、見直しを図る計画だ。

足元の商圏をよりいっそう深掘りし、これまでのコアターゲットである団塊世代のお客とともに、エリア内で増加傾向にある団塊ジュニア世代のファミリー層を新たなターゲットに加え、そのニーズに十分に対応できる店づくりを進めるという。

あたらしい地域百貨店のビジネスモデルでは、地域ニーズにあわせた領域の強化を掲げ、これまでの衣料品を中心とした商品展開を見直し、「食・住・遊・美・学」などの生活全般への幅広い領域にわたって、お客の購買意識や生活関心度などのエリア別の地域特性を十分に踏まえた対応を図る。

店舗の独自性も強化し、自主企画商品の拡充や、店舗間セントラルコントロールの仕組みである「ユニットショップ」の導入など、三越伊勢丹のグループ力を活かしたMDのコンテンツ充実化を図るという。

伊勢丹松戸店概要
所在地:千葉県松戸市松戸1307-1
TEL:047-364-1111
開店:1974年4月19日
店舗面積:33,109㎡
営業時間:10時~19時
売上高:214億600万円(2012年度)

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