ヤフーとブックオフコーポレーションは9月26日、渋谷センター街に「ヤフOFF!フラッグシップストア渋谷センター街」をオープンした。
既存の「BOOKOFF 渋谷センター街店」をリニューアルしたもので、BOOKOFF店舗入口に、ヤフーが運営するオークションサイト「ヤフオク!」への出品を代行する「ヤフオク!出品窓口」を設置した。
宮坂学ヤフー社長は「ヤフオク!は今年15周年を迎え、ネットの中ではNo.1のリユースとなった。一方で、ある調査では、1年に1回もリユースを利用したことのない人が半分以上いる。ヤフオク!出品への手続きが面倒だとか、忙しくできないという人もいる。ブックオフと一緒になって、新しいリユースのニーズを取り込み、リユースというライフスタイルを生活の中に取り入れていく」とあいさつした。
松下展千ブックオフ社長は「4月にヤフーと資本業務提携し、リユース100%を目指す取り組みを開始した。1号店となる渋谷店は、全店の850店の中でも比較的広く、さまざまなサービスが展開できる。情報発信という点からも渋谷を選んだ。今後、他のブックオフで同様なサービスを展開するラボ的な店舗となる。リユースのプラットフォームとしてブックオフを活用して、ヤフーとともにリユース100%を目指す」とあいさつした。
「ヤフオク!出品窓口」は、ヤフーオークションで取引実績が高いマーケットエンタープライズが運営。従来、ヤフオク!への出品には、Yahoo!JAPAN IDの取得、Yahoo!プレミアム(月額税抜380円)への入会、出品作業、取引成立後の梱包・発送などの作業が必要だった。出品窓口では、身分証明書を提示し、商品を持ち込むだけで、ヤフオク!への出品手続きが完了し、商品が落札されると、手数料を差し引いた金額が振り込まれる仕組みとした。
ヤフオク!での落札見込み金額が5000円以上の商品を対象としたサービス。利用手数料は、落札金額が5000円~1万円は落札金額の45%、1万1円~5万円は落札金額の35%、5万1円以上は落札金額の25%とした。出品は、マーケットエンタープライズが実施するため、通常のヤフオク!出品と変わらないオークションとなる。
渋谷店の月間来店客数は約15万人で、レジ通過客数は約5万人。「ヤフオク!出品窓口」の開設で、新規顧客を取り込み客数の増加を狙う。1号店は実験店の位置づけで、年度内に数店舗で「ヤフオク!出品窓口」を導入する予定だ。運営ノウハウを構築した上で、3年程度を目途に、全店での展開を目指す。
ブックオフでは、商品買取方式のリユース業態として「BOOKOFF SUPER BAZAAR」「BOOKOFF PLUS」「BINGO」「B・STYLE」を展開。今回、新たに目黒区自由が丘に、グループ会社でブランド商品の買取を行うハグオールとブックオフの複合店を出店した。
「ヤフオク!出品窓口」を開設することで、リユース商品を取り合うのではなく、お客に出品代行サービスと買取サービスの2つの選択肢を提供し、リユース体験を広めていきたいという。また、サービス開始を記念して年末まで、Yahoo!プレミアム会員を対象に、108円の商品を月に3冊進呈するキャンペーンを実施する。
出品窓口の設置のほか、新たな取り組みとして、渋谷センター街店にある約40万点の商品から、ブックオフが選定した約5000タイトルの商品レビューが見れる専用端末を設置したコーナーを設置。書籍、CD、ゲームソフトを含め約500タイトルの商品レビューを閲覧できる。
松下社長は「将来的には、お客さん自身が商品レビューを投稿できる仕組みを作り、レビューをして本を売ると、特典が付くといった付加価値のあるサービスも想定している。ヤフーの技術基盤を生かして、新たなサービスを確立したい」と語る。
店内の専用端末で商品バーコードを読み取ることで、レビューを参照する仕組みだが、現在、スマートフォン用のアプリを開発しており、近いうちに個人のスマホでレビューを参照できる予定だ。
宮坂社長は「リテールのオフライン店舗とインターネットのコラボに非常に興味があった。これまでは取引先にお願いをする形で実施していたが、ブックオフとは資本業務提携を通じ、人材交流を含め取り組みを進めている。店舗とインターネットの取り組みの速度が上がっていくだろう」と語った。
店舗概要
所在地:東京都渋谷区宇田川町32-13
TEL:03-5428-4809
営業時間:11時~23時
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