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小樽シーフーズ海商/事業停止

2010年01月05日 / 経営

帝国データバンクによると1月5日、小樽シーフーズ海商(資本金1億円、北海道小樽市銭函3-404、代表伊藤実氏)と関係会社の小樽海商(北海道小樽市銭函3-15、同代表)、シーフーズ海商(北海道小樽市銭函3-404、代表和久武志氏)が4日に事業を停止し、事後処理を髙﨑良一弁護士(北海道札幌市中央区北5条西2 、電話011-271-5305)ほか1名に一任したと発表した。

小樽シーフーズ海商は1986年6月創業、96年4月に法人改組。惣菜の販売を手がけていたが、96年には現商号で法人改組し、「海商」として鮮魚の対面販売を主体に、肉・野菜などの生鮮食品卸へ業態を変更(2003年には関係会社に小売部門を移管)。

当初から本店所在地近隣の利用客が中心だったが、安値を前面に出し、「激安」や「おもてなし」などをキャッチフレーズに新聞の一面広告やTV番組で積極的な宣伝を行い、札幌市など近隣地区の利用客が増加。本店内にレストランを開設するなどして売り上げが増加し、2008年12月期には年売上高約70億7900万円を計上した。

知名度の向上もあり業況は伸長していたが、主力商品としていたカニやマグロなどの相場上昇による仕入れ経費が負担となったうえ、支払い面でのトラブルも発生し、対外的な信用は低下した。2006年に設立した関係会社のウミドットティヴィ(現・小樽海商)が運営する海鮮バイキングレストラン「難陀」や通信販売事業などへの投資が重荷となるなど資金繰りが悪化していた。

経費削減に努める一方で、業態変更し本店や札幌市北区新川で会員制店舗「バッタランド」を展開し巻き返しを図ったが、昨年4月に全従業員をいったん解雇。その後再雇用し、経費削減に努めていた。

負債は3社合計で約60億円。

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