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イエローハット/社長人事と業績下方修正を発表

2008年09月18日 / 経営

イエローハットは9月17日、社長人事を発表した。9月30日付で鍵山幸一郎社長が退任し、後任に堀江康生常務が10月1日付で昇格する。鍵山社長の退任は業績不振と、繰り返された業績下方修正が原因。金融機関などの関係者の信用を失墜させたことなどの責任を取る形で、一日も早い来期黒字化に向けた体制作りのため、社長と取締役を辞任したいと取締役会に申し出があり、受理された。事実上の引責辞任と見られる。

また、谷口直意常務、鍵山秀三郎取締役相談役も同様の意向を示し、谷口常務は10月1日付で顧問に、鍵山相談役も代表権のない相談役に退く。

同時に、5月15日に発表した業績予測値を下方修正した。前回発表時には第2四半期(4月1日-9月30日)の売上高を434億5600万円、営業利益を4億6400万円の赤字、経常利益を4億6700万円の赤字、当期利益を4億1500万円の赤字と予測していた。これを今回、売上高を414億7600万円(前回発表時から4.6%減)、営業利益を16億8300万円の赤字、経常利益を13億600万円の赤字、当期利益を41億800万円の赤字に下方修正した。

通期の業績予測では、前回売上高を931億9200万円、営業利益を4億5300万円、経常利益を7億7900万円、当期利益3億9700万円と予想していた。この数値を今回、売上高を882億2100万円(5.3%減)、営業利益を17億8300万円の赤字、経常利益を10億7700万円の赤字、当期利益を43億7900万円の赤字に修正した。営業利益の赤字は約4倍、当期利益の赤字は約10倍に膨らんだ。

修正の主な理由は、車用品市場の低迷による小売、卸売の落込みが予想を上回っていること。営業利益は、販売費・一般管理費の削減努力が競争激化による販売価格下落に追いつかなかったことが修正理由だという。このほか、社内留保の26億3800万円取崩し、減損損失9700万円を予測値に組み入れた。通期でも事業環境の改善は期待できず、前回発表予想を下回る見込みだという。

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