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イトーヨーカ堂/ディスカウントストア、多店舗展開本格化

2009年03月06日 / 経営

イトーヨーカ堂は3月6日、生活応援型ディスカウントストア「ザ・プライス」を2009年度に20店舗出店すると発表した。

出店は基本的に都市型で、売場面積6000㎡程度の現存店舗の業態変更が中心となるという。ただ、中長期的には、新規店舗開発を否定するものではないとしている。

第1弾として、千葉県内初出店となる「ザ・プライス鎌ヶ谷店」(千葉県鎌ヶ谷市)を20日にオープンする。食品館イトーヨーカドー鎌ヶ谷店(3月16日閉店)のリニューアルを機に業態変更し、「ザ・プライス鎌ヶ谷店」として開店する。

「ザ・プライス」は、暮らし密着の食料品を中心に、良心的な価格で提供する「生活応援型」ディスカウントストア。景気の急速な減退のなか、顧客の生活防衛意識の高まりに対応するのが目的だ。

2008年には、西新井店(東京都足立区、初年度売上予算約40億円)と川口店(埼玉県川口市、初年度売上予算約30億円)の2店舗を開店している。

青果売場や鮮魚売場では、市場や地場の契約産地からの直接買い付けを行い流通コストを削減。当日納品や売り切りを徹底する。形はふぞろいだが品質は確かな「規格外」の野菜、果物、魚介類をとりそろえ、低価格と鮮度充実を両立させる。

精肉売場では、鹿児島県産の黒毛和牛を一頭仕入れ、部位ごとに売り切ることで廃棄ロスなどを削減するほか、国内産を中心に肉質や霜降りなどの品質を配慮した付加価値の高い商品を低価格で提供する。

一般食品や日配品は扱い商品を従来比で半分程度に絞込み、平均価格帯をイトーヨーカドーより1~3割程度安く設定する。また、チラシ配布回数を従来の週3回から週1回に減らすほか、売場の装飾物なども少なくし販促コストを大幅に削減する。

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