流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





イトーヨーカ堂/ディスカウントストア10店舗目を東京・足立区にオープン

2009年07月07日 / 店舗

イトーヨーカ堂は7月25日、イトーヨーカドー千住店(1946年開業、2009年7月20日閉店)を業態変更し、「生活応援型」ディスカウントストア「ザ・プライス」として10店舗目、東京都内では3店舗目となる「ザ・プライス千住店」(東京都足立区)をオープンする。

店舗面積は約4100㎡。初年度売上目標は、約50億円。商圏設定は半径3km圏、約41万人を見込む。

ディスカウント業態向けの低価格プライベートブランド商品「ザ・プライス」を96品目(食品60、暮らしの品36)導入。コストダウンを徹底したことで、ナショナルブランドメーカーの商品と比べ、約3~5割安の価格を実現している。青果売場や鮮魚売場では、市場からの直接買い付けにより流通コストを削減し、当日納品・売り切りを徹底する。

精肉売場では、鹿児島県産の黒毛和牛を一頭丸ごと仕入れ、部位ごとに売り切ることで無駄な廃棄ロス等を削減。形は不ぞろいでも、品質は確かな「規格外」の野菜、果物、魚介類も取りそろえ、低価格と鮮度感の充実を両立させる。グロサリー商品の在庫品は、主に段ボール単位で陳列棚の上にストックし、牛乳やチルド飲料などは納品された物流ケースのまま陳列することで、商品補充の負担を軽減する。

一般食品や日配品では、GMS業態に比べ扱い商品数を半分程度に削減し、商品の回転率を向上。毎日の利用頻度が高い商品を中心に、平均価格帯をイトーヨーカドーより、常時1~3割程度安く設定する。

衣料品は、スタイルに合わせて選べる2レングスの婦人用ストレッチデニムや6色カラーパンツを、生産地からの一括納品で物流コストを削減。980円の低価格を実現した。紳士用ジーンズや肌着など、「ザ・プライス」独自に企画、開発した約100品目のオリジナル商品を展開する。

暮らしの品は、工場内のリサイクル原料を一部使用することで製造コストを削減した「台所用水切り袋197円」や、メーカーからケース単位で直接納品し、物流コストを削減することで低価格を実現した「食品保存用ラップ57円(幅22cm)」など雑貨品36品目をそろえる。

新聞折込チラシの配布回数を、従来の週3回程度から週1回に削減する。売場内の装飾物なども大幅に減らし、販促コストを大幅に抑制して営業経費を低減。

昨年8月に1号店「西新井店」を開業した「ザ・プライス」は、現在までに東京2・埼玉4・神奈川1・千葉2の計9店をイトーヨーカドー店舗から業態変更している。

節約志向に対応するため、2009年度中に低価格PB「ザ・プライス」シリーズを約350品目投入していくとともに、「ザ・プライス」店舗の出店を加速して、首都圏で合計20店舗体制を構築していく。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧