セブン&アイHD/ネット通販事業統合、セブンネットショッピングに統一
2009年12月07日 / 経営
セブン&アイ・ホールディングスは12月7日、ネット通販事業に本格参入すると発表した。
同日、「セブンアンドワイ」を「セブンネットショッピング」に社名変更し、8日から「セブンネットショッピング」のサービス名でネット通販サービスを開始する。同サービスは、セブン&アイグループのIT/サービス事業領域の「流通クラウドポータル」構想を実現するための第一歩として位置付けている。
セブンネットショッピングは下記URLを参照。
http://www.7netshopping.jp/
これまでセブン&アイホールディングスの事業会社各社がそれぞれ取り組んでいたネット通販事業を統合、「セブンネットショッピング」というブランドに統一し、リアルとネットが融合するビジネスモデルを目指す。
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、専門店などの業態を有するセブン&アイグループ独自のネット通販として、品ぞろえの安心、商品品質の安全、店舗を受け取り拠点とした受け取り・決済の安心を提供する。商品開発も、ネットのクチコミを取り入れることにより、新たなニーズの発掘に取り組む。
セブンネットショッピングは、「ショッピング」、「こだわり専門店」、「みんなのクチコミ」、「わたしの便利帖」の4つの空間で構成されるサイト。「ショッピング」は、11カテゴリ500万アイテムから商品を探せる総合ショッピング空間。取扱い商材は順次拡大し、2011年末で1000万アイテムを目指す。
商品の受け取りは、セブン-イレブン店舗での受け取りか宅配となる。「こだわり専門店」は、スタジオジブリ、avex SHOP、ポタジエなど32の専門店が作り手の思いを伝える空間。2011年末に300店舗に拡大し、オリジナル商品開発も行っていく。
「みんなのクチコミ」は、消費者のクチコミを参考に買い物ができ、消費者同士がコミュニケーションできる空間。2011年末に50万ガイドに拡大し、クチコミ発のオリジナル商品開発を行う。「わたしの便利帖」は、買い物情報を一元管理できる自分専用の買い物便利空間。
セブン&アイは、セブンネットショッピングをセブン&アイグループのIT戦略「流通クラウドポータル」の第一歩と位置付けている。セブンネットショッピングは、パートナーと業界の垣根を越え、それぞれが持つ資産やノウハウを共有し合い、新しい価値を創造していくためのインフラとなることを目指す。
<流通クラウドポータルのイメージ>
将来的には顧客だけではなく、メディアパートナー、コンテンツプロバイダー、メーカー・生産者、グループ事業会社をつなぐ、全方位のインフラを構築していく。
メディア連携戦略として、メディアとタイアップし、セブン&アイグループ店舗との密な連携を実現する。具体的には、セブン&アイグループの強みである商品開発力・販売力とYahoo!JAPANの強みである集客力を相互に提供し合うなどYahoo!JAPANとの取り組みを図る。将来的には、さまざまなメディアとの連携を増やしていく。
コンテンツ連携戦略としては、出版社、CDメーカー、DVDメーカー、プロダクションといったコンテンツプロバイダーとのコンテンツ連携で、新ビジネスを創造する。事例としては、セブン&アイグループの強みである商品開発力・販売力とエイベックス・グループの得意とするコンテンツ制作機能を相互に提供しあうなど、エイベックス・グループとの取り組みを行う。
メーカー連携戦略としては、店舗とネットを融合した商品施策で、メーカーにとっての販売機会を拡げていく。たとえば、ニーズの高い売れ筋商品は店舗で、ロングテール商品や発売前の予約商品はネットで販売するなど、店舗で扱えない商品をネットで展開することにより、メーカーに新しい販売機会を提供する。ネットをテストマーケティングの場とし、店舗での販売機会にもつなげていく。
店舗連携戦略としては、セブンネットショッピングに顧客属性情報、商品情報、コンテンツ情報を蓄積し、同情報資産をセブン&アイグループで共有する。
関連記事は下記URLを参照。
https://www.ryutsuu.biz/it/b021716.html
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