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伊藤忠商事/中国浙江省最大手の日用雑貨卸を子会社化

2010年01月28日 / 海外経営

伊藤忠商事は1月28日、100%出資の中国現地法人である伊藤忠中国が、中国浙江省において最大の地場系日用雑貨品卸である新花海の85%持分を取得し、連結子会社化したと発表した。

今月中にも本格的に営業を開始し、中国国内の日用雑貨品卸分野における機能を強化する。

新花海は日用雑貨品卸分野において浙江省で最大手の企業。化粧品やスキンケア商品の取扱に強く、欧米系のメーカー・小売などから高い評価を得ている。現在は浙江省を中心に約1000もの小売の口座を有している。

伊藤忠中国は1997年に北京伊藤忠華糖総合加工有限公司(BIC)を設立し、おもに日系企業を中心に衣食住の総合卸を展開。現在は沿岸部や内陸部都市に合計12拠点を有する中国唯一の全国展開を行う総合卸として成長している。

伊藤忠中国は新花海に85%出資することで、日系に強いBICと欧米系に強い新花海の2社を傘下に置くことになる。両社の日用雑貨分野における2010年度の売上見通しは合計約1100百万人民元と中国国内の日用雑貨品卸分野で最大規模となる見込みだ。今後は両社共通の保有ブランドの売上増加を狙うほか、各社が単独で扱っているブランドの両社販路の開拓など、相互の得意分野を活かしたシナジー効果を期待する。新花海の地場営業、末端サービスのノウハウをBICに取り込むことで、日用雑貨品分野における販売基盤を一気に強化できると伊藤忠商事は見ている。

中国の国内内需マーケットは直近3年間平均で 化粧品20% 日用品10%の成長を達成。1100億人民元規模となっている。

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