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ボブソン/民事再生法の適用を申請、負債7億3400万円

2011年05月05日 / 経営

帝国データバンクによると、ボブソン(資本金1億5801万3500円、渋谷区神宮前3-4-9、代表吉田浩二氏ほか1名、従業員25名)は、5月2日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
同社は、2009年8月に経営コンサルなどを手がけるマイルストーンターンアラウンドマネジメントの出資により設立。
旧ボブソン(岡山県岡山市)が手がけていた「BOBSON」ブランドの企画・製造・販売事業を引き継ぐ目的で設立したもので、2009年10月に事業譲渡に関する契約を締結、同年11月に正式に事業譲渡されたことで本格的な営業を開始した。
旧ボブソンは、1948年6月に創業、1950年12月に法人改組されたジーンズメーカー。長年の業歴から「BOBSON」ブランドとして高い認知度を誇り、レーヨン素材のジーンズ製品の開発などで人気を集めるなど技術開発力にも定評があった。
F1などのモータースポーツのほか、1992年にはJリーグのオフィシャルスポンサーを務めるなど、話題づくりにも注力、婦人・子供向けを中心に卸販売のほか、直営店などによる小売りも手がけ、2005年5月期には年売上高約128億円を計上していた。
しかし、近年はファストファッションなどによる激安ジーンズの登場により価格競争が激化し、販売不振から事業を譲渡。
事業譲渡後は、新生ボブソンとしてブランドイメージの再構築を図るとともに採算性を重視し、得意先の選別や百貨店への卸を強化するなど、高付加価値商品の提供に注力。
4か月の変則決算となった2010年2月期には年売上高約10億円を計上していたものの、その後も業績は上向かず資金繰りが悪化、自力での再建を断念した。
負債は2010年2月期末時点で約7億3400万円。
なお、旧ボブソンは、商号を変更し営業を継続している。

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