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ユニクロ/柳井会長「目標年商100億、銀座店から世界へ挑戦」

2012年03月15日 / 店舗経営

ユニクロの柳井正会長兼社長は3月15日、明日開店する銀座店で会見を開き「ニューヨークの5番街に店舗を出した時、私はアメリカンドリームが実現したと語ったが、銀座に店を出せたことはジャパニーズドリームの象徴だ」と述べた。

<柳井正会長>

銀座店の目標年商は100億円で、松本晃明店長は「達成可能な数字であり、来年の3月15日には結果がだせると思う」と語った。100億円はユニクロにとって世界一の売上目標という。

柳井会長は「これまで欧米を中心としたグローバルな経済が、アジアに10数億人の中産階級が生まれることで、アジア中心にシフトする。消費財を扱う商売人にはゴールドラッシュだ。日本国内は閉塞感もあるが、アジアの中の日本、世界の一員としての日本を考えると1億2000万人のマーケットが50億人の経済に変わる。ユニクロがグローバルでNo.1になるため、日本で圧倒的なNo.1となるためにこの店を作った」と銀座店の狙いを語った。

銀座に世界最大のグローバル旗艦店を出店した意義について、「世界の銀座はビジネスのオリンピック状況にある。銀座は日本で最高の場所であり、アジアで最高の場所だ。アジア全体でグローバル化する第一歩であり、世界で通用するための日本最大のゲートだ」と述べた。

世界市場での競争に勝つ施策として、「我々は洋服というように、もともと伝統がない。ヨーロッパでは、ドレスというステータスがあり、アメリカにはジーンズ、スポーツウェアがある。その次にくる洋服を作りたい」という。

低価格化については、「低価格だけでは物は売れない。品質、素材、シルエット、着心地などがないと売れない。ただ、世界中で低価格なものができている。H&M、ZARA、Forever21など世界中同じ傾向だ。低価格指向は世界共通のことで、日本だけではない。日本でも低価格指向は強まると思う」と語った。

今後、新宿に全く新しい形でグローバル旗艦店を出店する計画だという。

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