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横浜シウマイ/民事再生で負債約35億3100万円

2012年07月03日 / 経営

帝国データバンクによると、横浜シウマイは6月29日に横浜地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債は2011年5月期末時点で約35億3100万円。

1970年3月に設立した中華総菜製造販売業者。各種冷凍シウマイを主力にぎょうざ、ワンタンを横浜2工場と京都2工場ほかで製造し、大手水産物卸売業者、全国のスーパー、コンビニ、量販店に納入、2006年5月期には年売上高約41億2100万円を計上していた。

しかし、2008年1月の中国製冷凍ぎょうざ食中毒事件から始まり、景気後退と背中合わせの消費低迷の影響も受けて業況は減少を辿るようになり、2011年5月期の年売上高は約25億7800万円に落ち込んだ。

販売価格が軟調にある中で、原材料価格の高止まりや工場ごとの分散仕入れによる調達コスト増、加えて運送費が重くのしかかり、最終的には約2億2300万円の当期損失を計上した。

4期連続の赤字決算で債務超過が続き、資金繰りは主力金融機関の融資と不動産など資産の売却でしのいできた。

今期に入っても震災による消費マインドの冷え込みで一時的にスーパーなどからの受注が落ち込んだため採算割れをおこし、ここにきて支払い資金不足に陥ったが、既に銀行借入金残高は年商を大きく上回り、調達難から自主再建を断念し、今回の措置となった。

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