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一般用医薬品市場/2012年は0.8%減の6067億円の見込み

2012年07月17日 / 商品経営

富士経済は7月13日、一般用医薬品(OTC)国内市場の調査を発表した。調査によると、2012年の一般用医薬品市場は前年比0.8%減の6067億円になる見込みだ。

調査対象は一般用医薬品17カテゴリー68品目の国内市場。2011年の全体市場は、6115億円(0.4%減)と小幅な縮小に留まった。

市場は、2009年に新型インフルエンザの流行に伴い医療機関への受診が増加し、一般用医薬品の感冒関連製品は需要を奪われ、同年の改正薬事法施行により、第1類の医薬品が販売店減少、販売時間短縮、店頭陳列方法の変更を強いられ市場は縮小した。

2012年以降は、「ロキソニンS」(第一三共ヘルスケア)や鼻炎治療剤「アレジオン10」(エスエス製薬)の順調な実績増や、6年制新卒薬剤師の輩出による薬剤師の増加など、低調が続く第1類市場へのプラス要因が見込まれる。

しかし、景気低迷による低価格志向の高まりや一部薬効での医療用医薬品への需要流出、生活スタイルの変化による需要低迷、健康食品や医薬部外品との競合などにより市場の縮小は避けられないという。

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