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合成洗剤市場/2012年は0.5%増の1578億円

2012年07月20日 / 商品経営

富士経済は7月18日、トイレタリー用品の国内市場の調査を発表した。調査によると、2012年の合成洗剤市場は前年比0.5%増の1578億円となる見込みだ。

合成洗剤市場のうち、液体コンパクト市場は27.7%増の613億円となった。

2011年は、電力供給不足と節電意識の高まりにより、節水や節電、洗濯時間の短縮を可能とする液体コンパクトタイプが消費者の需要を獲得し、前年比3倍の480億円まで拡大した。

参入企業も単価の高い液体コンパクトに注力しており、「アリエールレボイオンジェルコート」(P&Gジャパン)、「アタックNeo抗菌EXパワー」(花王)など新製品の投入や、積極的な宣伝活動を展開した。

小売サイドも省スペースで数多く陳列できることから液体コンパクト中心の売り場づくりを行っている。合成洗剤市場の30.6%を占めるまでに至り、液体レギュラータイプの市場(2011年市場規模:475億円)を上回った。

2012年は、P&Gジャパンから柔軟仕上剤で人気の「ダウニー」とコラボレートした「ボールドコンパクトダウニーエイプリルフレッシュの香り」、ライオンから洗うたびに衣料の抗菌力が高まる「トップHYGIA」など新商品の投入が見られる。

液体レギュラーからの需要シフトが続くことで液体コンパクト市場の拡大が続き、27.7%増の613億円が見込まれる。合成洗剤市場の38.8%を占め、粉末コンパクトタイプの市場(2012年市場規模:530億円)を上回る見込みという。

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