流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





インフォレスト/元・雑誌「小悪魔ageha」など出版、破産で負債39億円

2014年12月12日 / 経営

  • 関連キーワード
  • 負債

帝国データバンクによると、インフォレストと関係会社のインフォレストマーケティング、インフォレストパブリッシングは、4月15日付けで事業を停止し、債権債務の調査を弁護士に一任していたが、11月25日に東京地裁へ自己破産を申請し、12月9日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

負債は、インフォレストは債権者約1100人に対し約29億円、インフォレストマーケティングは、債権者約94人に対し約5億3800万円、インフォレストパブリッシングは債権者約241人に対し約4億8400万円、3社合計で約39億2200万円。

インフォレストは、2002年6月に他の出版社の一部雑誌出版部門を分社化し設立。出版と衣料・服飾雑貨などの通信販売業者で、出版部門は、女性向けの「小悪魔ageha」「nuts」「アイラブママ」「女子カメラ」、男性向けの「Samuraiマガジン」「SamuraiELO」などの若者向けのファッション誌を発行。

そのほか、パズル関連、コンピュータ関連の雑誌、書籍、ムックを発行した。とりわけ「小悪魔ageha」がテレビなどで頻繁に取り上げられ、販売部数が30万部に伸びた2008年3月期の年売上高は約59億4500万円、新規事業として通販事業を開始した2009年3月期には年売上高約74億9600万円を計上していた。

その後は、「小悪魔ageha」をはじめ既存雑誌の売り上げが頭打ちとなっていたほか、収益確保のため雑誌の廃刊を進めたことや景気低迷下で広告収入も減少、2010年3月期の年売上高は約68億300万円に落ち込んでいた。

同時期に親会社が変更されてからは、代表者の交代や本社不動産の売却、従業員の削減などリストラを進める一方、組織再編を進め経営の効率化を図っていた。

しかし、その後も売り上げの減少が続き、2012年3月期は年売上高約43億7900万円にダウン、資金繰りも厳しさを増していたことで信用が低下。資金繰りが限界となり、今年4月に事業を停止。その後、出版物などのコンテンツ売却を進めていた。

インフォレストマーケティングは、2010年6月に設立された広告・PR会社。インフォレストパブリッシングは、2010年7月に設立された出版会社。両社ともインフォレストに連鎖する形で、今回の措置となった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧