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伊藤忠商事／ベトナムの繊維企業と戦略的業務提携

2015年01月16日 ／ 海外経営

伊藤忠商事は1月16日、子会社であるIPA社を通じ、ベトナム国営繊維企業グループVINATEX社の株式を取得し、戦略的業務提携をしたと発表した。

＜調印式の様子＞
調印式の様子

ベトナム最大の繊維企業グループであるVINATEXとのパートナーシップを強化することにより、FTA等の関税メリットを活用したトレードの拡大や新規ビジネスの創出などさまざまなシナジー効果が期待されることから、提携に関する契約締結に至った。

今後、VINATEX傘下のベトナム国内の優良縫製拠点と伊藤忠グループの持つグローバルネットワークを最大限に活用しながら、欧米と日本・中国を含むアジア地域などへの繊維製品の販売強化を進める。

VINATEXも、ベトナムの繊維業界における川上から川中、服飾資材分野への事業拡大とベトナムに於ける繊維事業のバリューチェーン構築を目指しており、伊藤忠商事がこれまで培ってきた繊維業界でのさまざまなノウハウやネットワークとグローバル企業としての経営管理手法等を活用し、VINATEXのさらなる企業価値向上とビジネスの拡大に貢献するという。

VINATEXは、繊維業界の川上から川下に亘る83社の子会社・関連会社と約12万人の従業員を擁するベトナム最大の繊維企業グループ。グループ売上高は約2300億円。

伊藤忠商事とVINATEXは、1990年代にアパレルOEM関連の取引を開始して以来、長年に亘り信頼関係を築いてきた。

かねてより繊維製品のアジア地域に於ける生産基盤の強化と適地生産体制の構築に取り組んでおり、中国に次ぐ生産地として注目を集めるベトナムを最重要拠点の一つとして位置づけている。

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