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あきんどスシロー/11月中旬から、まぐろ赤身に天身を使用

2015年09月11日 / トピックス商品経営

あきんどスシローは11月中旬から、一皿2貫税別100円で販売しているまぐろ赤身の部位について品質を向上させる。

<まぐろの赤身>
まぐろの赤身

これまで、まぐろを解体したブロックの赤身全体を赤身として使用していたが、品質を向上させるために、天身と呼ばれる中骨に近くうま味の強い部位のみを使用する。

9月11日、都内で開いた記者会見で豊崎賢一取締役最高顧問が明らかにした。

<豊崎賢一最高顧問>
豊崎賢一最高顧問

スシローは看板商品の赤身について、これまでも利益率を抑えて販売してきたが、より品質を上げることで、同業他社と味による差別化を図る。

まぐろは、スシローで1日平均で9万皿以上売れる看板商品となている。豊崎最高顧問は、「うまいすしを、腹一杯をテーマとするスシローの看板メニューを強化することで、より進化した旨さを味わってもらいたい」と語る。

記者会見当日は、まぐろのほか、はまち、かんぱち、たまごについても解説がなされた。

たまごは、年間でM卵基準値で、年間約1570万個を使用して、スシローオリジナル焼成機で作成。卵本来の風味と出汁のうま味を引き出した。

はまち、かんぱちは養殖場段階から、商品調達に取り組み、現地で魚を皮付きの状態で、解体して店舗へ届ける。店内で、皮引きを行うことで、皮と身の間にある魚本来のうま味を生かした商品づくりをしているという。

会見に出席した水留浩一代表取締役社長CEOは「スシローが1000億円を超える企業として大きくなれたのは、他社比べて美味しいとお客さんに思ってもらえたからだ。同業他社の企業努力もあり、味の差が少なくなってきている中で、もう一度、定番商品を見直すことで、味の面で他社と圧倒的な差別化を図りたい」と語った。

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