JT/国内たばこ生産縮小、4工場閉鎖・1600人削減
2013年10月31日 / 経営
JT(日本たばこ産業)は10月30日、国内たばこ事業の競争力と収益力の強化を目的に、たばこの製造などを行う国内4工場を閉鎖すると発表した。あわせて、国内たばこ部門などの社員1600人の削減も実施する。
国内では、高齢化の進展や喫煙率の低下などを受け、事業環境が年々厳しくなっている。
こうした状況を踏まえ、同社は中長期的に市場規模の縮小傾向が続くと想定。いち早く課題に対処する。
コスト競争力の強化に向け、たばこを製造する郡山工場(福島県)、浜松工場(静岡県)に加え、たばこの材料品を製造する岡山印刷工場(岡山県)を2015年3月末に廃止。たばこ原料を製造する平塚工場(神奈川県)を2016年3月末に廃止する。
さらに、たばこ自動販売機の開発・製造・販売などを行う特機事業部(兵庫県)を2015年3月末に廃止する。
また、競争力の強化に向けて営業体制を再構築するため、2015年4月1日付で、全国の営業拠点を現在の25支店体制から15支社体制へ移行。各支社で、エリア特性に応じた効果的なマーケティング戦略を立案・実行するとしている。
これらの事業縮小策にあわせ、国内たばこ事業とコーポレート部門の社員を対象に、1600人規模の希望退職者を募る。退職時期は原則として、2015年3月末。
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