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マルハニチロHD/久代社長、品質保証・危機管理体制が不十分だった

2014年01月26日 / 経営

マルハニチロホールディングスの久代敏男社長は1月25日、アクリフーズ群馬工場での農薬混入の容疑者逮捕について会見した。

「アクリフーズ群馬工場に勤務しいた準社員が、意図的に農薬を混入させた疑いで逮捕される事態となり、容疑の段階だが、事実とすれば、グループ内に悪質な犯罪行為におよぶ人物の存在を許したことは、痛恨の極み」と述べた。

グループのこれまでの対応について「3つの問題点」があったとして、従業員による農薬の混入を許してしまった事、異臭に関する申し出から商品の自主回収決定まで約一か月半の時間を費やしてしまった事、食品安全基準についての認識に誤りがあり、お客様の不安を更に増大させてしまった事を掲げた。

「今回の事件を通し、今まで構築してきたグループ全体の食品安全管理を含めた品質保証体制と危機管理体制が不十分であったと反省せざるを得ません。これらの問題を真摯に受け止め、再発防止策の早期策定および実行を含め、グループの総力を挙げ、信用回復に努める所存。」と説明した。

再発防止策として、海外を含めたグループ企業関連工場全体に対し、工場持ち込み禁止物の確認徹底、工場内の監視体制の強化など、再点検をすでに実施している。

外部専門機関による食品安全管理実施状況の総点検を1月22日、23日にマルハニチロ食品広島工場、下関工場をはじめとして、順次、実施する。

食品安全管理、危機対応体制に関するグループの抜本的対応策について、社外有識者からなる第三者検証委員会(委員長:今村知明奈良県立医科大学教授)を1月31日に発足し、今回の事態について客観的、専門的な見地から検証する。

委員会より早期に、検証の最終報告と再発防止に関する提言を頂き、直ちに再構築計画を策定、実施する。

グループ品質保証体制については、第三者検証委員会の提言を受けながら、食品安全、食品安全保障、食品防御の観点から品質保証体制を棚卸して、抜本的な改善を図るとともに、CSR経営の原点に帰ってグループ全従業員の意識改革に取り組んでいく

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