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資生堂/前期は営業90%増益、今期は15%減見込む

2014年04月25日 / 経営

資生堂は4月25日、2014年3月期通期の連結決算を発表した。

売上高は7620億円(前の期比12.4%増)、営業利益は496億円(90.6%増)、経常利益は514億(81.0%増)、純損益は261億円の黒字(前の期は146億円の赤字)だった。

国内売上は1.1%増、海外は26.4%増。為替変動の影響を除くと、海外売上は実質1.8%増だった。

地域別売上高を為替の影響を除いた実質ベースでみると、米州は4.2%増、欧州は2.6%増、アジア・オセアニアは0.3%減、このうち中国は1.8%減だった。

利益面では、増収と円安の影響に加え、コスト構造改革や費用の効率化、人件費の減少などが押し上げ材料となった。

最終損益は黒字転換した。店頭在庫の適正化に注力したことで特別損失などを計上したものの、営業利益の大幅増に加え、販売子会社の社屋の売却益を計上したことなどが寄与した。

2015年3月期については、売上高を7800億円(前期比2.4%増)、営業利益を420億円(15.4%減)、経常利益を420億円(18.3%減)、純利益を380億円(45.3%増)と見込んでいる。

消費税増税前の駆け込み需要の反動減はあるものの、景気回復を追い風に緩やかな増収になるとみている。利益面では、マーケティングコストの強化や、賞与増による人件費の増加を予想に織り込んだ。

消費増税に伴う駆け込み需要については、前の期の販社売上に約120億円のプラス効果があったとし、その反動として今期に約80億円のマイナスの影響があるとしている。

通期の想定レートは、ドル・円を100円、ユーロ・円を135円とみている。

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