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日本チェーンストア協会/2009年暦年の売上3.3%減の12兆8349億円

2010年01月22日 / トピックス

日本チェーンストア協会が1月22日に発表した「2009年暦年のチェーンストアの販売概況について」によると、2009年1月から12月までの会員企業68社・8216店舗の総売上は12兆8349億円(3.3%減・店舗調整後4.3%減)あまりとなった。

2009年は景気の後退にともなう消費者の可処分所得減・先行き不安による節約志向から単価ダウンとなり、チェーンストアの店頭ではさまざまな販売促進策を講じたが厳しい販売状況となった。

年初から暖冬傾向で冬物商品は苦戦し、その後も前年の閏(うるう)年の反動や天候不順などもあり、売上は伸び悩んだ。4月下旬に発生した新型インフルエンザの影響で、医薬品や備蓄用の食料品など一部の商品に動きがあったほか、5月に始まったエコポイント制度では液晶テレビが好調だった。7月は昨年に比べ気温が上がらなかったこともあり夏物商品が苦戦した。その後も10月の2 度にわたる台風の上陸や11月に気温が高めであったことなどから季節商品が苦戦した。

部門別の動向をみると、食料品は、新型インフルエンザの発生にともなって、米や即席麺、缶詰など備蓄用の食料品に動きが出たり、第3のビールなど売れ筋の商品もあったが、テレビでダイエット効果が報道され人気が出たバナナや、内食需要も前年からの売上増が一巡したこともあって苦戦した。

衣料品は天候不順や生活者の節約志向の影響で低価格ジーンズや機能性インナーなど一部人気商品も生まれたが、コートや水着などの季節商品が不調になるなど全般的に苦戦した。

住関品は新型インフルエンザ予防のためマスクやうがい薬、空気清浄機などが好調となったり、エコポイント制度の影響で液晶テレビの動きが良かったが、売り上げ全体を押し上げるまでにはいたらなかった。

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