矢野経済研究所/2008年の一般用医薬品市場は1.0%減の7740億円
2009年10月19日 / トピックス
矢野経済研究所が10月19日に発表した「OTC(処方箋が要らない一般用医薬品)市場に関する調査結果2009」によると、2008年のOTC総市場規模(指定医薬部外品含む、メーカー出荷金額ベース)は前年比1.0%減の7740億円に上ると推計した。
2007年が8年振りのプラス成長となり回復の兆しを見せたものの、わずか1年で再びマイナス成長に転じた。
ドリンク剤やミニドリンク剤、ビタミン剤など市場規模の大きい薬効がいずれも減少。薬効別では、市場規模が大きいドリンク剤やミニドリンク剤、ビタミン剤、胃腸薬などがいずれも減少した。
ドリンク剤やミニドリンク剤は競争激化の影響で減少。胃腸薬は需要低迷に歯止めが掛からず市場縮小が続いている。ビタミン剤は景気後退の影響を受け、高額品を中心に苦戦を強いられた。総合感冒薬も競争激化の影響などにより横ばいで推移した。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの異業種企業の新規参入増加が予想されたが、現状では医薬品を取り扱う店舗は限定的。実験的な展開にとどまっている。スイッチOTC開発が進展し、異業種の新規参入が本格化して、市場拡大の要因となるのは2011年から2012年ごろと同研究所は推測している。
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