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矢野経済研究所/2009年度の化粧品市場規模は0.6%減の2兆3005億円

2009年10月21日 / トピックス

矢野経済研究所が10月21日発表した「化粧品市場に関する調査結果2009」によると、2008年度の化粧品市場は、ブランドメーカーの出荷金額ベースで2兆3144億円(前年度比0.4%減)となった。

2008年秋以降の景気悪化の影響を受け、市場規模はマイナス成長へと転じた。2009年度の市場規模予測は0.6%減の2兆3005億円となる見通し。

化粧品市場は、バイオや、ナノテクノロジー、有機合成などの新技術を利用して新規参入するメーカーや、通販や訪販などの販売ノウハウなどを武器に新規参入するメーカーが増加しており、市場での競争が激化している。化粧品ブランドメーカーでは、既存顧客を維持するため、美容部員の教育強化のほか、優良顧客の維持・育成を目的としたポイント制度の導入やポイント制度の強化を図っている。

今後の市場規模拡大のためには、消費者の化粧品の購入頻度の増加と使用量の増大、高付加価値製品の提案による単価アップ、化粧品を使用する年齢層の拡大、男性の化粧品使用率アップなどによって、市場活性化を図っていくことが必要と同研究所は見ている。今後の参入メーカーの大幅業績アップの施策としては、中国をはじめとした積極的な海外展開を戦略的に実施することが不可避と結んでいる。

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