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改正薬事法/認知率は、販売者が考える以上に高い

2010年05月12日 / トピックス

アルフレッサホールディングスは5月11日、生活者4000名と薬局・ドラッグストアの薬剤師、登録販売員200名への「改正薬事法施行後の生活者・販売従事者の意識調査」結果を発表した。

改正薬事法という1つのテーマに、生活者と販売従事者という2つの側面から調査・分析したことがポイントで、調査結果によると生活者の「改正薬事法施行」の認知率は、販売従事者が考える以上に高くなっており、改正薬事法を全体的に良いと考えている生活者は約4割となっているが、販売従事者では約3割の人が良いと考え、約4割の人が良くないと考えており、評価が分かれていた。

生活者の約7割が「リスク分類」を知っており、生活者の約5割がその内容を良いと考えている。一方、販売従事者でも約5割が良いと考えているものの、約3割の人は良くないと考えている。

販売従事者の中で、薬剤師は安全性を重視する傾向があり、登録販売者は生活者の利便性を重視する傾向があった。

医薬品を販売する店のサービスとして、生活者はお得感と利便性(24時間販売など)を求めており、販売従事者は、健康管理に関するアドバイスなど、お客様とより深い関係を構築するためのサービスが必要だと考えている。

生活者は、健康に関する考え方や行動により8つのタイプ(クラスター)に分類できることがわかった。

今回の調査で、健康意識や食事、運動、医者・薬局・医薬品・サプリメントに対する考え方など計67項目の質問から、生活者を特徴的な8つのグループに分類したもので、8つのタイプ内容は下記のとおり。

1.「食と健康関与で簡便性重視層」
規則正しい生活や食事・食生活に対する意識は高い一方で、簡便性を重視している。

2.「積極的健康トライ層」
健康食品やサプリメントなどに積極的であり、規則正しい生活や食事に対する意識も高く、運動好きである。健康に関するあらゆることに積極的。

3.「自己欲求優先で健康低関与層」
簡便性や食欲を優先し、健康への関与が低い。

4.「食品・医薬品は安全重視で健康低関与層」
食品や医薬品などの安全性を重視している。

5.「メタボは食事と運動で解決層」
油、カロリー、糖分、塩分の取りすぎに気をつけ、積極的に運動することでメタボを改善・予防しようとしている。

6.「食と健康重視で料理好き層」
料理や健康などの情報が大好きで、規則正しい生活や食事への意識も高い。

7.「健康無関心層」
健康食品やサプリメント、運動をはじめとする健康に関する事柄に総じて消極的。

8.「健康食品・サプリメント依存で健康維持層」
健康を維持するために、運動ではなく、健康食品やサプリメントに依存気味。

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