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イオンモール浦和美園/うららか広場・外部棟新設、ユニクロ・GU大型店で集客強化

2024年04月26日 15:40 / 店舗レポート

イオンリテールとイオンモールは4月26日、さいたま市の「イオンモール浦和美園」をグランドリニューアルオープンした。2006年にオープンし今年18周年を向けたモールで、周辺地域は住宅地の開発が進んだこともあり、人口増加が続いていることに対応した。

<うららか広場>

今回、既存棟と外部棟をつなぐブリッジ部分に新たに約2644.62m2の広場を新設。野芝を起用した子どもが自由に走り回れる芝生エリアと、それを取り囲む花や実をつける樹種、落葉樹、地域に根付く身近な植物を織り混ぜた植栽エリアで構成し、四季の変化を楽しみながら思い思いに過ごせるスペースと地域に根差したイベントやワークショップ、キッチンカーなど、暮らしの憩いと賑わいのきっかけを提案する。

<森野店長と根尾部長>

イオンリテール北関東カンパニー西埼玉事業部の森野陽光イオン浦和美園店店長は、「施設周辺には、大きな小学校が2つあり、どちらも児童数が1000人を超えている。うち一つは数年後に2000人になると言われていて、子育て世代が非常に多いことが特長となっている。車で来店するファミリー層が多い」とモールの特長を解説する。

イオンリテールSC本部の根尾奨北関東SC部部長は、「ディベロッパーの視点として、衣食住フルラインのGMSが核店舗であることの価値は大きい。衣食住、それぞれのカテゴリーキラーだけでも施設は作れるが、四季に合わせた季節催事をしっかりと展開できるのは、GMSしかない。また、GMSはベーシックな日常に根差したワンストップショッピングを提供している。お客様は、専門店との使い分けができ、選択肢が増える、相乗効果がある」とモール内でのGMSの役割を説明した。

<広場のキッチンカー>

今回は2期にわたり実施する大規模リニューアルの第1弾で、高感度ファッションやライフスタイル雑貨をはじめとする新規19店舗を含む約50店舗を刷新した。リニューアルコンセプトは、「URAWA-being」で、“新しい”“楽しい”が見つかる魅力的なイベントやショップと安心・快適空間を提供することで、キッズファミリーのお気に入りの場所を目指す。

<外部棟のユニクロとGU>

外部棟にユニクロとGUを展開する狙いについて森野店長は、「もう一つのアンカー(集客の核となる店舗)を作りたかった。うららか広場と一緒に別棟を作ることで、新しい価値のあるアンカーを作った。ユニクロもGUも非常にマーチャンダイジングがしっかりした企業なので、別棟になることで、商圏や来店頻度が変わり、結果的にイオンモールに来店するお客様が増える恩恵がある」と述べた。

今回、ユニクロとGUは、ショッピングセンター内の出店であっても、別棟となることで、駐車場から直接アクセスもできることもあり、郊外ロードサイド型の店舗を展開している。

<LAKOLE>

ファッションでは、1階に、「あたりまえを、素敵に。」をコンセプトに、生活雑貨、ウィメンズアパレルを展開するライフスタイルブランド「LAKOLE」や、美しく、自分らしく、楽しく今を生きる大人達へ、洗練されたライフスタイルとファッションを提案する「OPAQUE.CLIP」がオープンした。

<#ワークマン女子/WORKMAN Shoes>

2階には、「カコクな365日を、ステキに変える。」をコンセプトとした高機能製品を低価格で届ける「#ワークマン女子/WORKMAN Shoes」 が出店した。

<ABC-MART SPORTS>

3階には、NIKEやadidasなど人気ブランドの厳選したスニーカーやアパレルを展開する「ABC-MART SPORTS」、キッズ用品のリサイクルショップ「ECOLIFE COCO」、豊富な商品を取り扱い、どんな度数でもレンズは無料の「OWNDAYS」を誘致した。また、“ソックス・インナー・ウェア”を提供するチュチュアンナが「チュチュアンナ グランデ」として移転拡大オープンした。

<KEYUCA>

ライフスタイルでは、1階には、オリジナルデザインのアパレルや生活雑貨を扱うライフスタイルショップの「KEYUCA(ケユカ)」や、家具、インテリア雑貨を通して多彩なデザインと自由なスタイリングで心地よい毎日を提案するインテリアショップの「Francfranc(フランフラン)」、毎日の暮らしに役立つ、そして暮らしを楽しくするフランス生まれの調理器具・小型家電ブランド「ティファールストア」がオープンした。モール周辺は、住宅が増えているエリアのため、インテリアに対するニーズが高いことに対応した。

<ダイソー>

2階には、きれいと元気のオフプライスストア「AENA」が出店。トレンドで使いやすいラインナップとカラーバリエーションを提案する浅草メーカー直営のレディースシューズショップ「LiBERTYDOLL(リバティードール)」が1月26日に先行オープンした。また、「だんぜん!ダイソー」をコンセプトとした100円ショップの「ダイソー」を移転拡大した。金融機関や保険では、「イオン銀行」や「イオンのほけん相談」が移転。さらに、洋服のお直し・バック修理の「マジックミシン」が2月3日に先行移転オープンしている。

<キャンドゥ>

3階には、「まいにちに発見を。」をスローガンにお客と発見を共有するライフスタイル発信型100円ショップ「キャンドゥ」を配置。また、「キレイな髪で、毎日をにこやかに。」というコンセプトのヘアカラー専門店「fufu(フフ)」が2023年11月22日に先行オープンした。100円ショップは2店舗入っているが、キャラクター商品が多いキャンドゥとベーシックな100円ショップのダイソーで棲み分けができるという。

<キットカット ショコラトリー>

1階には、“キット”、贈りたくなる、商品×ラッピング4000種以上の組み合わせから選べるコンセプトショップ「キットカット ショコラトリー」が、2023年9月7日に先行オープンした。また、上質なティーメニューをカジュアルに楽しめるグローバルティーブランド「ゴンチャ」が2023年9月29日も先行オープンしている。さらに、6月には、グルメ回転寿司の「がってん寿司」から新業態の「天丼 大島屋」が新規オープンし、羽釜炊きご飯とこだわり尽くした天丼天ぷら専門店を展開する。

<天丼 大島屋の予定地>

3階フードコートには、チーズの王様「パルミジャーノ・レッジャーノ」で仕上げるぐつぐつ土鍋のカルボナーラとローマ風石窯焼きピッツァの「パルメナーラ」が新規オープンする。また、ご飯と薄切りにした牛肉を鉄板の上で焼く「ペッパーランチ」が2月2日に先行オープン。3階には、子どもから大人まで、わくわくドキドキする駄菓子屋「だがし家ちゃりんこ」が2月20日に先行オープンした。

<デジタルサイネージ>

施設設備面では、1階セントラルコートの吹き抜けには、円形のデジタルサイネージを2023年に先行して新設。セントラルコートのイベントと連動して動画を流すことで迫力のあるイベントを演出する。また、イベント案内や専門店のお得な情報を発信するだけでなく季節にあわせた映像による癒しも届ける。根尾部長は、「最近のテナントさんからの要望として、もっと店舗の告知をしていきたいという声が増えている。共用部での催事対応のほか、デジタルサイネージを含めて、テナントさんの情報発信をサポートしたい」という。

<キッズトイレ>

子育て対応として、3階フードコート入口付近に、キッズトイレを2023年に先行して新設。子どもにあわせた小さなトイレで、保護者が見守りながら安心して利用できる。また、3階フードコート横にベビールームを2023年に先行新設。個室授乳室や、おむつ替えベビーシートをはじめ、ミルク用給湯器があるミルクコーナーでは、哺乳瓶洗浄用シンクも用意し、乳幼児連れの家族が安心して食事できる空間を提供する。

<モール内催事>

森野店長は、「何度も何度も来ていただいてるお客様、たまにしか来ないお客様も含め、皆さんにとって、『ここが自分のイオンだ』と思ってもらえるような、そんなお店になったと私は思っている。是非、広場や新しいテナントを楽しんでいただきたい。噛めば噛むほど味が出るイオン浦和美園店を体験して欲しい」と語る。

また、根尾部長は、「今回、広場が大きな売りだ。いままでできなかったようなイベントも、この広場でできることで、新しい魅力がお伝えできる。非常に人気のあるテナントさんも入っていただいたので、しっかりとお客様に指示されるショッピングセンターを目指したい」と抱負を述べた。

<イオンモール浦和美園>

■イオンモール浦和美園
所在地:埼玉県さいたま市緑区美園5-50-1
電話:048-812-6464(代表)
専門店数:約170店舗
核店舗:イオン浦和美園店
敷地面積:約11万9000m2
延床面積:約9万8000m2
総賃貸面積:約6万2000m2
駐車台数:約3000台 ※敷地外除く
営業時間:専門店街10時~21時
レストラン街11時~22時
フードコート10時~21時
イオン浦和美園店1階7時~23時、2・3階9時~22時
休業日:年中無休
https://www.aeon.jp/sc/urawamisono/

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