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JFC/PB商品に求めるのは「低価格・高品質」=調査

2013年03月25日 / トピックス

日本政策金融公庫(JFC)は3月25日、プライベートブランド商品(PB商品)に対する意識調査の結果を公表した。同調査は1月に、20歳代~70歳代の男女2000人を対象にインターネット上で実施した。

JFCは調査結果から、消費者が「価格の安さ」を理由にPB商品を選択する一方で、メーカー商品並み以上の品質を求めていることも明らかになったと分析している。

1年前と比較したPB商品の購入状況に関する質問では、すべての品目で「増えた」との回答が「減った」との回答を上回った。

品目別では、「増えた」との答えが、牛乳・乳製品で17.9%、パンで15.3%、菓子で18.8%、飲料で16.0%と高かった。

もっとも、それぞれの品目で、5割前後が「変わらない」と回答したほか、2割前後が「PB商品は購入していない」と答えていることから、JFCは市場拡大の余地を残しているとみている。

PB商品とメーカー商品の利用基準に関する質問に対しては、PB商品では「価格の安さ」が82.3%と突出し、低価格が最大のポイントとなっていることがわかった。「おいしさ」が47.3%、「安全性の高さ」が32.2%で続いた。

一方、メーカーの商品を利用する際の基準は、「おいしさ」が62.4%ともっとも多く、次いで「価格の安さ」が39.1%、「安全性の高さ」が39.0%となった。

品目別に、PB商品に求める品質や価格の水準について尋ねると、すべての品目で「通常のメーカー商品と同等かそれ以上の品質で、価格が安いPB商品」を求める消費者が6割と、もっとも多かった。一方、「通常のメーカー商品を下回る品質で、メーカー商品より価格が安いPB商品」を求める消費者は1割に満たない結果となった。

JFCでは、節約のためにPB商品を選択するものの、同時にメーカー商品並みか、それ以上の品質を求める消費者意識の表れとしている。

さらに、同等の品質のPB商品とメーカー商品が並べて販売されている場合に、PB商品を購入しようと考える価格水準を聞いたところ、「PB商品が1割以上安ければ、PB商品を購入する」との回答が44.7%ともっとも多かった。以下、「2割以上安ければPB商品を購入する」が26.2%、「3割以上安ければPB商品を購入する」が11.8%となった。

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