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アルペン/愛知県に大型倉庫開設、店舗までのリードタイム大幅短縮

2022年06月22日 14:20 / IT・システム

アルペンは6月22日、迅速かつ効率的な供給ができる物流システムを構築するため、福玉との協業で愛知県大口町に4万3000m2の大型倉庫(大口ディストリビューションセンター)を2024年初旬に稼働すると発表した。

<大口ディストリビューションセンターのイメージ図>

同倉庫には村田機械の搬送機器「シャトル型自動倉庫」と、省スペースで高能力を実現した仕分け機「クロスベルトソーター」を導入。最新マテハンによる物流業務削減の省人化効果は既存対比6割を見込んでいる。アパレル、シューズカテゴリの専用倉庫として一つの拠点に集約することで、投資を集中させることができ、高いコスト効率と投資効果を生み出す。これにより、(1)店舗までの供給リードタイムの大幅短縮化(2)売場・ブランド別梱包納品による店舗品出しまでの作業簡素化(3)出荷物量コントロールによる庫内作業人数と配送の最適化の3点を実現させる考えだ。

<大口ディストリビューションセンターのシームレス・マテハンシステム>

1階に設置するシャトル型自動倉庫と、3階に設置するクロスベルトソーターを、自動倉庫の入出庫装置で直結。自動倉庫からの商品の出庫、オーダー商品のピッキングとソーターへの投入、ソーターでのオーダー別仕分けまで、一連の工程がシームレスにつながる。

従来の手作業によるオーダー商品のピッキング・仕分け運用に比べて、探さない・歩かない・運ばないこと、さらに出荷ケースの自動製函機や自動封緘機、自動サイズ計量器などの機器も導入。自動化レベルの高いラインを構築し、約60%の作業工数削減を実現する。

<シャトル型自動倉庫とクロスベルトソーター>

シャトル型自動倉庫は、保管棚の各段を走行する搬送台車が商品ケースを搬送し、入出庫装置を経由してピッキングステーションに届ける機器。各段に搬送台車があるため、時間当たりの入出庫能力が高いのが特長だ。一定範囲内の荷姿であれば自動移載できるフリーサイズ対応で、さまざまな商品ケースに柔軟に対応する。今回は棚一間口に奥行2列で商品ケースを保管できる最新型のダブルディープタイプを採用。アルペンが扱う多様な商品アイテムを高密度に保管する。大口ディストリビューションセンターのシャトル型自動倉庫は全長100m超、シャトル型自動倉庫としては約10万ケースが保管可能となった。

クロスベルトソーターは、水平方向の移載にベルトコンベアーを使用した自動仕分け装置。さまざまな荷姿を安定して仕分けられるため高速で運用でき、時間当たりの仕分け能力が高いのが特長だ。

■マテハン概要
シャトル型自動倉庫7系列 棚総数8328棚
搬送台車:84台
保管能力:4万9488~9万9456ケース
クロスベルトソーター全長364m
投入ステーション:36カ所
仕分け間口:404間口

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