成城石井/食物販と連動したレストラン併設の旗艦店
2017年09月28日 22:30 / 店舗レポート
成城石井は9月29日、京王線調布駅直結の商業施設「トリエ京王調布A館」1階に、旗艦店「成城石井トリエ京王調布」をオープンする。
食品スーパーとレストラン「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFE」を融合させた「グローサラント」型店舗で、成城石井で販売する食材を使用したハンバーガー、ステーキ、パスタ、ピザ、スムージー、ジェラートなど約30種類のメニューをレストランで提供する。
グローサラントとは、食品スーパーを意味するグロサリーとレストランをかけ合わせた欧米で使われている造語で、レストランに負けないクオリティの食事をスーパーの店舗敷地内で提供する業態を指す。
店内で本格的な味を楽しめるグローサラントは、今、欧米で注目を集めているという。
STYLE DELI&CAFEでは、食材や商品をお薦めの方法で調理したハンバーガーやステーキ、パスタなどをできたてで提供する。
実際に、食べてみて、気に入った食材や調味料があれば、すぐ隣の成城石井で購入できる。
成城石井では約1万1500アイテムを販売しており、STYLE DELI&CAFEのメニューに使用する食材の約90%が店舗で購入できる。
レストランで味わったメニューを家庭で再現できるように、レシピカードも配布する。
成城石井のセントラルキッチンで加工するソースなど一部の商品を除き、できるだけ店舗で購入できる素材を活用したメニューを提供することで、食物販への波及効果を狙う。
現在、配布するレシピカードは、「チーズバーガー」、「九州産黒毛和牛のステーキ」、「アマトリチャーナパスタ」の3種類で、今後、レシピカードの種類を増やす予定だ。
レシピカードには、どのメニューにどの商品が使われているのか、分かりやすいように、食材・商品名の前に星印を付した。
成城石井の売場では、商品のプライスカードに「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFEで使用しています」との表記を添える。
メニューの中心価格帯は、税別990円から1500円で、できるだけ手ごろな価格帯とした。
フレッシュアボカドチーズバーガー(990円)、九州産黒毛和牛のウチモモ赤身ステーキ150g(1500円)、成城石井自家製ベーコンと三重県産赤卵のカルボナーラ(990円)、イタリア産10ヶ月熟成生ハムと有機ルッコラのピザ(990円)などを提供する。
ハンバーガーのパティは、精肉コーナーで販売する黒毛和牛のハンバーグを使用。レタスなどの野菜もピクルスも成城石井の売場に並ぶ商品を利用することで、手ごろな価格を実現した。
1500円~1600円程度のグルメバーガーが、セットメニューでも990円で食べれるくらいのクオリティを実現しているという。
赤身ステーキは、バイヤーが厳選して仕入れた黒毛和牛を、熟練の技術でカットした。オーダーごとに、肉の味わいを最大限引き出せる絶妙な焼き加減で提供する。
ソースは成城石井セントラルキッチンの熟練した職人が開発した。バゲットもしくは白米、雑穀米(プラス50円で提供)、ガーリックライス(プラス100円)から選べる。
生パスタは、地中海の気候に近い「淡路島」で丹念に練り上げた。ソースは飲食事業を手がけるシェフが考案し、生パスタとの一体感が楽しめるメニューを用意した。
好みのソースに合わせて、リングイネ、タリアテッレ、兵庫県産ほうれん草麺、ロカボ麺(プラス100円)の4種類から選べる。
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