有隣堂/コレド室町テラスに日本初出店「誠品生活」文学軸に雑貨・食も
2019年09月24日 16:50 / 店舗レポート
三井不動産、誠品生活、有隣堂は9月27日、東京・日本橋の「コレド室町テラス」2階に「誠品生活日本橋」をオープンする。9月24日マスコミ向け内覧会を開催した。
台湾から日本初進出の「誠品生活」が「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」をコンセプトに出店。独自の観点で、台湾・香港・中国で読書文化を形成してきた「誠品書店」が、約2800m2の売場に、文学を軸として、アート、ビジネス、旅、料理、雑貨などを編集して提案する。
三井不動産と誠品生活は、日本における「誠品生活」事業のライセンスを保有する合弁会社「誠品生活MF」を設立。有隣堂がライセンシーとして運営する。
「誠品生活」は、各地の特色や文化を生かし、地元都市の人々との交流を大切にした店づくり、ライフスタイル提案に取り組んでいる。台湾、香港、蘇州、深センなどの国・地域に49店舗を展開。書店だけでなく、ギャラリー、パフォーマンスホール、外食、ホテル業をも手掛けている。米国CNNの「世界で最もクールな百貨店14」に選ばれるなど、海外で非常に高く評価される「誠品生活」の日本での出店は、「誠品生活日本橋」が初となる。
フロアは「誠品書店(書籍)」「文具」「セレクト物販・ワークショップ」「レストラン・食物販」の4ゾーンで構成。有隣堂の松信健太郎副社長は、「書籍を通じて、地域をよりよくし、文化を常に提案するという理念を誠品生活と共有しており、独自の編集力で紹介したい本を日本の書店にない棚づくりでそろえた。内装も力を入れており、商品とともに空間も楽しんでほしい」と話した。
空間設計については、台湾を代表する建築家、姚仁喜(クリス・ヤオ)氏が手掛けた。「古今が交わり、新旧が溶け合う」のコンセプトの空間デザインを採用。4つの角は、「青龍、白虎、朱雀、玄武」といった東洋の伝統的な方位に合わせた赤、黄、青などに色分けされている。
文具は、世界各地から集めた1万種類以上のこだわりの商品がそろう。11月14日までコクヨが「新旧融合」のコンセプトに沿ったポップアップを開催。同社のロングセラー「測量野帳」、社内用通い袋を現代的にアレンジした商品などを紹介している。
「誠品生活」がセレクトする、伝統技法と現代的デザインを融合させた物販・ワークショップゾーンでは、日台をはじめ世界中からセレクトした洗練されたアイテム、フードが並ぶ。
台湾でも実施していたインキュベーションプロジェクト「誠品生活expo」を、「誠品生活日本橋」でも導入。日本、台湾の様々なブランドを紹介する。150年の歴史を持つ「銀座木村屋」とコラボレーションし、数量限定のオリジナル「誠品パン」を用意した。
<台湾茶からつくられた香水ブランド「P. Seven 茶香水」>
台湾茶からつくられた香水ブランド「P. Seven 茶香水」、150年以上の歴史をもつ中華菓子の老舗「郭元益」なども入居する。
また、本格的なものづくり体験ができる多彩なワークショップも行う。「誠品生活松山店」で展開されている、本格的な窯を備えた吹きガラスワークショップを「誠品生活日本橋」でも再現した。
食物販ゾーン「誠品生活市集」では、人気グローサリーストア「FOOD&COMPANY」とコラボ。季節感を大事にしながら、日台を中心に、現代人の食生活にも合う伝統食材やキッチン雑貨を集めた。併設される「COOKING STUDIO」では、日台をはじめとした世界中の食文化を紹介する料理実演イベントや、食のワークショップも定期的に開催する。
カフェ・レストランは、台北のおしゃれエリア・富錦街(フージンジエ)で人気の台湾料理レストラン「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」、日本初出店の台湾ティーサロン「王德傳(ワンダーチュアン)」、タピオカミルクティーなどの「THE ALLEY」、「猿田彦珈琲」がそろう。
■誠品生活日本橋
所在地:東京都中央区日本橋室町3-2-1 コレド室町テラス2階
売場面積:約2800m2
営業時間:10時~21時(フージンツリーのみ11時~23時
定休日:不定休(コレド室町テラスに準じる)
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