ヤオコー/目標年商22億円「川口SKIPシティ店」オープン、ヤングファミリー向け

2024年10月18日 15:11 / 店舗レポート

ヤオコーは10月18日、埼玉県川口市に「ヤオコー川口SKIPシティ店」をオープンした。

<店舗外観>

川口市内では3店舗目。埼玉高速鉄道「鳩ヶ谷駅」、国道122号線より西へ約1.5kmの距離に位置する。店舗西側にはJR「川口駅」までつながる県道332号線が通い、車でのアクセスも良好だ。店舗の南約2.1kmの位置に「川口朝日店」、南約3.3kmに「川口本町店」、店舗西に約2.5kmに「蕨南町店」(蕨市)があり、京浜東北線沿線を軸に構築する既存店のドミナントを強化した。

商圏人口は1km圏内1万6000世帯(3万3000人)、2km圏内7万3000世帯(14万3000人)、3km圏内17万5000世帯(33万5000人)。競合は1km圏内8店舗、2km圏内に27店舗出店している。初年度の売上目標は22億円。売上構成比は生鮮34%、グロサリー47%、デリカ19%を計画し、SKU数は生鮮970、グロサリー1万5660、デリカ330となる。

メインターゲットは40~50歳、3~4人暮らしのヤングファミリー層を想定した。情報の取得が多様で流行やコスパを追求する人、料理が苦手で出来合いのものをよく購入する人などの利用を見込む。サブターゲットは50~60歳、2人暮らしのミドル層となる。川口市の人口は減りつつある一方、若年層・単身世帯は増加傾向にあるという。

<青果>

入口正面の青果売場には季節の果物を豊富に並べた。りんごはシナノスイートを中心に集め、カルフォルニア産など輸入ブドウの品ぞろえにも注力している。旬の果物は一年を通して小量目・大量目・ギフト品を充実させていく。

今回、地元農家コーナーを強化。川口市内には農家が少なく、ヤオコーの既存2店舗でも地元農家コーナーの品ぞろえは少なかった。そこでJAさいたまの協力を得て、埼玉県内の登録農家55名による野菜をラインアップしている。

<トマト>

トマトコーナーでは、ミニトマトが旬の終わりを迎えるにあたり「南郷トマト」を用意。糖度6.5度で、ミニトマトより甘味は抑えめだが十分に高く、引き締まった実の食感を楽しめるという。季節の果実ではこのほか、他店舗に先駆け「北原マイルドみかん」を導入した。

<鮮魚>

鮮魚は、本まぐろを中心に重ね盛、食べ比べ盛などシーンに合わせて豊富な品ぞろえで「地域一番のまぐろ売場」を目指す。週末を中心に鮮魚アドバイザーによる対面販売、その時一番美味しい天然魚の切身・刺身・単品盛と形を変え、目で見ても楽しい売場を提案する。

<旬の魚が並ぶ>

オープン時の目玉商品として、水揚げ量が極めて少ない若い白鮭「鮭児」を用意した。金目鯛、きんき、はたはたなどが豊富に並ぶ。

<精肉>

精肉は、汎用性の高いカットステーキを強化し、ステーキと焼肉どちらでも楽しめる新しいカテゴリーとして提案。自社製ローストビーフを使ったミートデリカも品ぞろえ豊富に用意し、平日と週末の売場を変化させ、顧客に毎日の売場が変わる楽しさを提供する。

<総菜>

総菜は、顧客の目の前でつくるライブ感ある鉄板製造の「炒めし」や人気の「煮込みロースかつ重」、店内手づくり冷総菜の「CREATIVE y’s DELI」など、豊富な品ぞろえで地域一番の総菜売場を目指す。ランチニーズに応え、できたて・つくりたての弁当も販売する。自社製造ローストビーフを使用した「ローストビーフ握り」などもお手頃価格で用意した。

米飯では、彩り豊かで食べやすいサイズ感が人気の寿司「すし小町」を種類豊富に展開。このほか9月にオープンした「東鷲宮店」同様に、「幸米」のおにぎり・弁当が充実し、一部店舗限定の玄米弁当「幸玄米」も取り扱う。

<ベーカリー>

インストアベーカリーでは、リングドーナツやメロンパン、アップルパイなど定番のアイテムが充実する。店内手伸ばしにこだわったピザも販売し、平日に食べきりサイズの「ハッピーピザ」を、週末は家族で楽しめるホールサイズを豊富にラインアップ。ヤオコーで人気のカレーパンは、ランチニーズや夕方に合わせて揚げたてで用意する。

<酒類>

酒類はワインを中心に品ぞろえが充実。ヤオコー直輸入ワインをメインに、気軽に飲める缶ワインも並ぶ。ドイツの老舗メーカーによるスパークリングワインも導入する。若年層に人気のクラフトビールも扱う。日配品売場と合わせて、洋風の提案を強化していく。

<酒のつまみ充実>

日配食品は、生ハムやサラミ、ワインに合うナチュラルチーズを豊富に品ぞろえし、酒のつまみに合う商品が充実。全国の美味しい銘産漬物を中心に、クッキングサポートと連動したメニュー提案や試食販売を行う。

<チーズ類>

<クッキングサポート>

クッキングサポートコーナーでは、オープン当日は「豚肉のソテージェノバ風」を紹介。洋風の味わいを顧客に訴求する。豚肩ロースブロックやスパイス類もコーナー展開した。

<ドレッシングなど>

常温食品では、汎用性の高いドレッシングを豊富に集めた。北海道・函館の老舗レストラン「五島軒」のスープやカレーも扱う。

<キッズコーナー>

ベーカリー側の入口奥には、イートインスペースのほか、子供が自由に遊べる共有スペース「キッズコーナー」を導入。保護者同伴で幼稚園児以下の子供が利用できる。さらに奥にはベビーケアルームも設けた。

<レジ/洋花>

レジは、オープン時対応としてセミセルフレジ15レーンを展開している。10月18日以降は、セミセルフ4レーン、フルセルフ12台で運用予定。レジ横で提案する洋花は、ちょっとしたスペースやテーブルにも飾りやすいサイズで提供する。

地域との取り組みとして、ベーカリー側の入口には、川口市を代表する産業のひとつ「鋳物」を使った入口サインや、埼玉県産木材を使用したベンチを設置した。

また敷地内には、ヤオコーのほかにも「ダイソー」や「スギ薬局」、歯科クリニック、飲食店、クリーニングなどが入居する。

今後、ヤオコー店外の空きスペースでは、トラック市やマルシェなどの開催も計画している。

■ヤオコー川口SKIPシティ店
所在地:埼玉県川口市上青木4-13-78
TEL:048-424-2482(代表)
敷地面積:1万1105m2(3359坪)
延床面積:7079m2(2141坪)
店舗面積:2352m2(711坪)
開店日時:2024年10月18日9時
営業時間:9時~21時45分
休業日:1月1日、1月2日、ほか1日
年間売上:初年度22億円
駐車台数:175台(駐輪場163台、バイク10台)
従業員:正社員19名、パートナー・ヘルパー・アルバイト130名(延べ人数)
テナント:セブン銀行(ATM)、証明写真機、ダイソー(100円均一)、スギ薬局(ドラッグストア)、歯科クリニック、飲食店、クリーニングほか。新規テナントは11月下旬以降順次開店予定

取材・執筆 古川勝平

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