ヤオコー/目標年商26億円「東鷲宮店」オープン、ヤングファミリー層に特化

2024年09月25日 16:50 / 店舗レポート

ヤオコーは9月25日、埼玉県久喜市「東鷲宮駅」東口駅前に、「ヤオコー東鷲宮(ひがしわしのみや)店」をオープンした。

<店舗外観>

車でのアクセスも良好な立地で、商圏人口は、1km圏内6000世帯(1万5000人)、2km圏内1万7000世帯(4万人)、3km圏内4万1000世帯(9万1000人)。このうち1km圏内の単身~2人世帯は53.9%、3~4人世帯は40.2%に上る。ストアコンセプトは「お客様に食の『豊かさ』と『楽しさ』をお伝えできるお店」。ヤングファミリー層に特化した品ぞろえとなる。

30~40代の子育て世代をメインターゲットに、60~70台の1~2人暮らしをサブターゲットに据えた。「東鷲宮店」の初年度売上は26億円目標。初年度売上構成比は、生鮮35%、グロサリー46%、デリカ19%。SKU数は生鮮1040、グロサリー1万6920、デリカ330。

今回のオープンにより、久喜市内3店舗で商圏シェアを高めたい考えだ。地域に合わせて異なるメインターゲットを設定しており、南西約6.3kmに位置する「久喜菖蒲店」はミドルヤング層、南約3.3kmに位置する「久喜吉羽店」ではミドルシニア層の集客を図る。南東約4.7kmに位置する「幸手店」も含めて、周辺にドミナントを形成した。

<旬の果実>

入口正面に青果を充実させる。旬の果実は産地フェアを、少量目・大量目・ギフト品に対応した品ぞろえで提案していく。特に強化している野菜は、ヤオコーこだわりの高糖度ミニトマトを値頃で販売。地元農家の野菜もコーナー展開する。入口真横では、季節の洋花も取り扱う。

<カットフルーツ>

カットフルーツも豊富に集めた。子供のおやつや弁当のデザートに適したプチサイズ品「選べる楽しさプチフルーツ」も展開する。

<インストアベーカリー>

ベーカリーの売場面積は過去最大。夕方に焼きたてピザの販売を実施し、帰宅後すぐに食べられるよう焼きたて品を提供する。要望に応じてカットする。人気のカレーパンは揚げたてを用意し、「なめらか寄せプリン」などスイーツも豊富に並ぶ。

<米飯充実>

デリカのMD内容は、9日にオープンした「久喜吉羽」とほぼ同一だという。品ぞろえ豊富な米飯売場では、「幸米」のおにぎり・弁当が充実。一部店舗で導入している玄米弁当「幸玄米」も用意した。

<店内の鉄板で調理>

鉄板で仕上げた「薄焼玉子」が並ぶほか、夕方からは、ライブ感あるオープンキッチンの鉄板で「鉄板焼ガーリックライス」などの炒めしを出来立てで販売する。

<ローストビーフ商品>

店内加工の冷総菜「CREATIVE y’s DELI」では、選べる楽しい売場を実現。寿司は、ローストビーフを使用した握り・おむすびを提案し、ランチタイムには「ローストビーフ焼おむすび」を出来立てで提供する。店内手作りの寿司屋のおつまみを始め、夕市に合わせた出来立て商品を、お手頃価格で品ぞろえしていく。

<鮮魚の対面販売コーナー>

鮮魚は、近海魚の対面販売を実施することで、顧客に旬の味を訴求する。即食需要に応えして、まぐろの品ぞろえ・品質にこだわり、値頃感ある商品を提供。切りたての新鮮な魚を使った鮮魚鮨なども用意している。今回、鮮魚寿司専用の独立作業場を初めて設けた。

<鮮魚>

<精肉>

精肉は、九州産の黒毛和牛「黒樺牛」を導入。頻度品である豚肉では、ヤオコーオリジナル三元豚を中心に、ステーキや焼肉として楽しめる商品として集めた。

<クッキングサポート>

また、クッキングサポートでの試食に加え、移動式ワゴンも活用して、生鮮とデリカの対面試食に注力していく。

<発泡酒が充実>

酒売場には、特に発泡酒が充実。スパークリングワインやチューハイを豊富に品ぞろえし、さまざまな食事のシーンに合わせた酒を提案する。

<冷凍食品>

冷凍食品はEDLPで並ぶ。中でも、ワンプレート商品の品ぞろえを強化し、子供向けの洋風メニューや、男性にも支持される満足感ある商品を集めている。健康を意識し、手軽に摂取することができる高たんぱく・低脂質な商品も幅広くそろえた。

<ドレッシング>

ドライ食品は、野菜だけでなく肉や魚にも応用の利くドレッシングを、生鮮の旬と合わせて提案していく。

<ご当地カレー>

全国のご当地カレーも豊富に並ぶ。

<グミサプリ>

おやつ感覚で栄養がとれるグミサプリも取りそろえた。

<防災用品>

近年の自然災害などによるニーズの高まりを受け、試験的に防災用品を始めてコーナー化して展開している。

<レジ>

オープン時のレジは、セミセルフ17レーンで対応。10月7日以降は、セミセルフ4レーン、フルセルフ12台を設置する。

<イートイン>

イートインコーナーには、4席×12卓を用意した。

このほか、施設内のテナントとして、スギ薬局やダイソーなどが入居している。今後、久喜市が整備する駅につながる歩廊、歩行者専用の立体横断施設と、ヤオコーの建物2階の出入口を直結する予定だ。

■ヤオコー東鷲宮店(ひがしわしのみやてん)
所在地:埼玉県久喜市桜田3-2-1
TEL:0480-37-8420
敷地面積:1万1909.57m2(3602.64坪)
延床面積:1万1922.71m2(3606.62坪)
店舗面積(ヤオコー売場):2687.78m2(813.05坪)
開店日時:2024年9月25日9時
営業時間:9時~21時45分
休業日:1月1日、2日、ほか1日
年間売上:初年度26億円
駐車台数:261台(駐輪場218台、バイク21台)
従業員:正社員20名、パートナー・ヘルパー・アルバイト160名(延べ人数)
テナント:1階セブン銀行(ATM)、Me Group Japan(証明写真機)、ハウスプロダクション(不動産)、パステル21(クリーニング)、あおぞら歯科クリニック東鷲宮(歯科)/2階久喜市桜田コミュニティセンター、久喜市屋内型こどもの遊び場、スクールIE(学習塾)、スペースマーケットのんのん(雑貨)、ビューティーサロンシスター(美容室)、まちの保険案内(保険)、学用品トクノ(学用品)、大吉(買取)、カーブス(フィットネス)、スギ薬局(ドラッグストア)、ダイソー(100円均一)/合計16店舗(新規テナントは10月以降順次開店)

取材・執筆 古川勝平

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