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カジュアル衣料/6月の既存店売上、ユニクロ4.0%減、UA7.0%増

2018年07月09日 11:50 / 月次

カジュアル衣料5社の6月度の営業概況によると、既存店売上高は、ユナイテッドアローズが7.0%増、ジーンズメイトは8.7%増と好調だった。

両社では、夏物需要が伸びた。

一方、ユニクロ(ファーストリテイリング)4.0%減、ライトオン1.0%減、マックハウス6.3%減とダウンし明暗を分けた。

<ジーンズメイト店舗イメージ>

■ファーストリテイリング(2017年8月期:売上高1兆8619億円)
既存店売上高4.0%減、客数7.5%減、客単価3.8%増。

直営店(ダイレクト販売除く)売上高4.7%減、客数8.3%減、客単価3.9%増。

直営店売上高3.6%減、客数7.0%減、客単価3.7%増。

出店0、退店1。直営店789店。

6月は、気温が低い日が多かったことから、夏物商品の需要が弱まり、既存店売上高は減収となった。

■ユナイテッドアローズ(2018年3月期:売上高1544億円)
小売既存店売上7.0%増、ネット通販既存店売上27.4%増、小売既存店客数4.1%増、小売既存店客単価0.2%増。

小売全店売上4.3%増、ネット通販全店売上14.7%増、小売全店客数6.5%増、小売全店客単価0.4%増。

6月は気温上昇で夏物需要が活発化し、メンズでは半袖アイテム全般、ジャケット、シューズ、バッグなどが、ウィメンズでは半袖アイテム全般、パンツ、スカート、ワンピース、シューズ、バッグなどを中心に好調に推移した。

月中のVIP顧客向けセール、月下旬からのハウスカード会員向けの先行セールも好調に動き、小売、ネット通販とも既存店売上を伸ばした。

6月は前年同月に比べて休日が1日多く、小売+ネット通販既存店売上前年比に対してプラス2.1%程度の影響があったと推測している。

子会社のCHROME HEATS JP合同会社のビジネスユニット売上高前期比は20.7%減、コーエンの全社売上高前期比は14.0%増。

■ライトオン(20日締、2017年8月期:売上高800億円)
既存店売上1.0%減、客数0.1%減、客単価1.0%減。

全社売上2.3%減、客数0.6%減、客単価1.7%減。

出店1店、退店1、6月度末店舗504店。

6月度は、ナショナルブランドTシャツを中心に夏物商品が堅調に推移したものの、休日が1日少なかったこともあり、既存店売上は減少した。

その他商品動向は、メンズでは吸汗速乾効果など機能素材を使用したボトムス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移した。

■マックハウス(2018年2月期:売上高308億円)
既存店売上6.3%減、客数5.1%減、客単価1.3%減。

全店売上5.2%減、客数1.9%減、客単価3.4%減。

新店1、退店0で合414店舗。

6月は父の日の需要もあり、メンズのTシャツ、リネン混シャツ、新発売のデオクリアポロシャツなど
のメンズトップスの販売が堅調に推移した。

一方で、経費削減のために新聞広告施策を大幅にカットした結果、月度中旬以降の販売が低調に推移した。

■ジーンズメイト(20日締、2018年3月期97億円)
既存店売上8.7%増、客数0.9%減、客単価9.7%増。

全店売上3.7%増、客数2.6%減、客単価6.4%増。

出店0、退店1で6月度末店舗数80店。

6月度後半から、アロハを中心としたシャツ類や、トート・サコッシュといったバッグ類の販売が好調に推移し、都心部の店舗を中心にインバウンド需要も引き続き堅調に推移した。

既存店の売上高・客単価が、直近の9か月連続で前年実績を上回っている。

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