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コンビニ/10月はたばこ増税で、大手4社前年割れセブンも0.7%減

2018年11月13日 15:50 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した10月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブン前年同月比0.7%減、ファミリーマート1.6%減、ローソン2.3%減、ミニストップは4.3%減だった。

客数は、セブン-イレブン1.8%増、ファミリーマート0.0%、ローソン1.2%減、ミニストップ1.5%減だった。

客単価は、セブン-イレブン2.5%減、ファミリーマート1.6%減、ローソン1.1%減、ミニストップ2.8%減となった。

<セブン-イレブンの店舗>
セブン-イレブンの店舗

■セブン-イレブン(2018年2月期:チェーン全店売上高4兆6780億8300万円)
既存店売上高は、前年同月比0.7%減、客数1.8%増、客単価2.5%増。

チェーン全店売上高2.7%増、店舗数は2万622店。

客単価は、2015年4月以降、43カ月ぶりに減少した。

■ファミリーマート(2018年2月期:チェーン全店売上高3兆160億6400万円)
既存店日商1.6%減、客数0.0%、客単価1.6%減。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)3.8%減。

ファミリーマート(プロパー)の国内店舗数は、出店31店、ブランド転換46店、閉店37店で、純増は40店、月末店舗数は1万5696店だった。ビルド&スクラップ店も含めたブランド転換店舗数は、10月までの累計で4896店となった。

10月は、惣菜・おむすびを中心とした中食、飲料等が好調に推移した結果、タバコを除く既存店日商は前年を上回った(既存比影響2%程度)。

惣菜シリーズ「お母さん食堂」において、TVCMによる認知度向上に加え、夕方以降の時間帯を対象とした販促企画が奏功したほか、「オータムフェスタ」も集客に寄与し、客数は前年並みとなった。

おむすびは、ハロウィン向けパッケージの「オムライスおむすび」(210円)や「スーパー大麦 枝豆こんぶ」(120円)などを発売し、季節感の演出や健康ニーズへの対応が売上増につながった。

惣菜は、「お母さん食堂」の販促企画や、野菜を美味しく食べるをテーマに刷新し売場の活性化を図った「スープ」の好調により、売上は前年を大きく上回った。

パンは、「生チョココロネ」(118円)や「バターリッチクロワッサン」(138円)など新商品を積極的に投入、昨年10月の「FAMIMA BAKERY(ファミマベーカリー)」シリーズ全面刷新から丸一年経過後も安定した売上で推移した。

■ローソン(2018年2月期:チェーン全店売上高2兆2836億2100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)2.3%減、客数1.2%減、客単価1.1%減。全店売上高は2158億3100万円(3.3%増)、客数793人、客単価652円。平均日販は51万7000円。

たばこの売上が、前月の増税前の駆け込み需要による反動減や当月からの増税の影響もあり、既存店売上高前年比を2.5%弱押し下げる要因となった。

10月のローソングループ国内総店舗数は、出店120店、閉店34店、純増86店で1万4426店。うちナチュラルローソンが141店、ローソンストア100が792店。

ローソンストア100は、既存店売上高0.6%増、客数1.6%増、客単価0.9%減となった。2店を出店し、2店を閉店した。

10月はチケット、ギフトカードなどの売上が前年を下回り、合わせて既存店売上高前年比を0.5%程度押し下げた。

米飯カテゴリーは、ヒット商品の「悪魔のおにぎり」がおにぎりの売上をけん引したことに加え、夕夜間強化策の成果もあり弁当が好調に推移し、売上は前年を大きく上回った。

調理パンカテゴリーの売上は、高品質な小麦を使用したローソン専用パンのサンドイッチが好評だったことなどにより、前年を超えた。

調理麺カテゴリーは、リニューアルが奏功したうどんやそば、スープと麺を一から見直し刷新したラーメンなどホット麺の販売が伸張し、売上は前年を上回った。

デザートカテゴリーは、10月にUchi Cafeのデザートをリニューアルし、「濃厚たまごのカスタードシュークリーム」などが人気を集めたほか、期間限定で販売した「プレミアムロールケーキのクリーム」が評判となり、売上は前年を超えた。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、前年を上回った。

■ミニストップ(2018年2月期:チェーン全店売上高3414億3500万円)
既存店1店1日当たり売上高は39万2000円(4.3%減)、客数729人(1.5%減)、客単価537円(2.8%減)。全店1店1日当たり売上高は39万1000円(3.9%減)。

出店5店、閉店4店、期末店舗数は2238店(内れこっず4店、cisca5店)。

CVS部門では、冷凍食品、弁当類の分類で昨年を上回った。冷凍食品では、中身が見える冷凍弁当「ピタッと冷凍 オリジナルワンプレートごはん」シリーズを関東地区のミニストップにて先行発売した。

弁当類では、福島県立小高産業技術高等学校の生徒さまと共同開発した「いっしょ食うべ!幸せの恩返し弁当」を、福島県・宮城県にて販売した。

他にも、サラダ、ソフトドリンクの分類が昨年を上回った。一方で、煙草は値上げの影響で前年を下回り、CVS部門全体では前年を下回った。

FF部門では、温×冷を楽しむ「フォンダンショコラ」を発売したことにより、コールドスイーツで昨年を超えた。

他にも、11種類のスパイスで漬け込んだ、豊かな香りと辛味の効いた味わいを楽しめる「スパイシー カレーチキン串」を発売したことにより、串ものの分類で昨年を上回った。

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