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大手百貨店/9月売上高三越伊勢丹4.7%増、4社減

2021年10月01日月次

三越伊勢丹ホールディングス、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテイリング、高島屋、そごう・西武は10月1日、9月の売上速報を発表した。

三越伊勢丹(首都圏)前年同月比4.7%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)1.0%減、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)6.9%減、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)2.6%減、そごう・西武10店計5.7%減だった。

主要都市において緊急事態宣言が継続されたことに伴う入店客数減少の影響により、前年同月を三越伊勢丹(首都圏)を除く4社が下回っている。

■三越伊勢丹HD(2021年3月期売上高:8160億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比7.8%増、三越日本橋本店店頭6.1%増、三越銀座店4.4%増などで、三越伊勢丹計4.7%増だった。

札幌丸井三越9.2%減、函館丸井今井8.3%減、仙台三越10.1%減、松山三越32.7%減など、国内グループ百貨店計は7.2%減となり、国内百貨店計は0.5%減となっている。

緊急事態宣言の対象地域拡大を受け、大型催事などの縮小・中止、台風による影響を受けたグループ百貨店は2カ月連続で前年実績を下回った。

一方、新型コロナウイルスの感染者数の減少に伴い、売上・客数ともに回復傾向を見せ、首都圏三越伊勢丹計では2カ月ぶりに前年実績を上回り、国内百貨店計で、8月の前年比から大きく伸長した。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、9月後半以降、東京都の新型コロナウイルス感染者数の減少に伴い、売上・客数ともに回復傾向となったという。

お得意様向けのイベントなどにより、時計・宝飾・ラグジュアリーブランドといったの高付加価値な商品が売上を支えた。

また、気温の低下により、秋物衣料・服飾雑貨が例年よりも早く本格稼働し、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのセーター、ブルゾン、ストールなどが好調に推移している。 

三越伊勢丹オンラインストア(ギフトEC含む)の売上は前年比約1.2倍と人気ブランド企画が好調を牽引した。

免税売上は、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店における前年9月実績の反動が大きく国内百貨店合計で前年実績を上回った。

■J.フロントリテイリング(2021年2月期売上高:7662億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比0.2%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は1.0%減だった。

ラグジュアリーブランドや美術品が好調に推移したものの、主要都市において緊急事態宣言が継続されたことに伴う入店客数減少の影響により、前年同月を下回った。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、52.3%増(客数40.8%増、客単価8.2%増)。

9月度の大丸松坂屋百貨店既存店計(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は対前年比0.1%減、対前々年比41.3%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は対前年比0.3%減、対前々年比37.1%減だった。

■H2O(2021年3月期売上高:7391億円)
百貨店事業の全社計の売上高は前年同月比6.9%減となった。内訳は阪急本店3.3%減、阪神梅田本店42.2%減、支店計5.1%減。

大阪、兵庫、東京、神奈川、福岡と店舗所在地に発出されていた緊急事態宣言が月末まで延長。都心店を中心に、入場整理(入場制限他)など感染症対策を強化して営業。長期に及ぶ自粛期間による消費マインドの低下による来店客数の減少が続き、売上高は前年実績を下回った。

売上高前々年対比(既存店計)では、消費増税前の駆け込み需要の影響があり41%減、国内売上高も37%減だった。

10月8日に建て替え先行オープンを控えた阪神梅田本店は、工事に伴い売場面積が大幅縮小。全館で4割減、主力の食品では5割減以上での営業体制のため、引き続き厳しい売上状況が続いている。

阪急本店は、大阪では、新型コロナウイルスの新規感染者数が上旬をピークに一気に減少傾向に転ずる。また、気温の低下の影響もあり、来店者が回復基調も、全体的には年配層を中心に低調で継続しているという。

そのような状況下、秋冬ファッションの動きが好調で、モード、ラグジュアリーの売上が堅調に推移している。

売上高前々年対比では、消費増税前の駆け込み需要の影響があり40%減、国内売上高も36%減。

オンライン売上高(EC+リモートショッピングサービス「Remo Order」)は前年の約3割増と好調継続。ECでトップページをリニューアルしたフードサイトが高伸。中でも、敬老の日において初展開の宅配弁当、産直品をはじめとするごちそうグルメの中食MDが奏功し、コロナ禍において家族を気遣うニーズの高まりを受け、前年比約1.6倍と伸長している。

また、人気海外催事のWEB先行商品も売上をかさ上げした。

■高島屋(2021年2月期売上高:6808億円)
高島屋各店計売上高は前年同月比2.4%減、岡山高島屋、岐阜高島屋、高崎高島屋を含めた各店・および国内百貨店子会社計は2.6%減となった。

9月度の店頭売上は、特選衣料雑貨を中心とした高額品の好調は継続しながらも、外出を控える傾向が続いていることなどから、前年実績を下回っている。

免税売上は、前年比151.3%増、免税を除いた店頭売上は3.5%減だった。

店舗別売上では、新宿店、玉川店、立川店で前年実績を上回った。

商品別売上(同社分類による15店舗ベース)では、特選衣料雑貨・スポーツ・美術・食料品が、前年実績を上回った。一方、紳士服・紳士雑貨・婦人服・婦人雑貨・宝飾品・呉服・子供情報ホビー・リビングなどが前年実績を下回っている。

■そごう・西武(2021年2月期売上高:4404億円)
そごう・西武10店の売上高は前年同月比5.7%減(2019年同月比33.9%減)、西武池袋本店は1.2%減(34.3%減)となった。

新型コロナウィルス新規感染者数が大幅減少に転じ、復調の兆しは見えるも 大都市圏中心に緊急事態宣言が続き、8月に続いて一部店舗にて「混雑時 入店整理」を行った影響もあり、前年売上を下回った。衣料品計、婦人雑貨は前比約5%減に留まった。一方、食品、プレステージブランドは前年売上を超えた。高級雑貨呉服も前年並み売上を確保した。

免税売上高は約90%増(2019年同月比約65%減)、客数前比約90%増(2019年同月比約90%減)となっている。

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