流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本フードサービス協会/3月の外食売上11.2%増、インバウンド需要が好調

2024年04月25日 14:50 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の3月度売り上げ状況は、前年同月比11.2%増、2019年比で13.5%増となった。

3月度 売上高前年同月比
全体 11.2%増
ファストフード 10.7%増
ファミリーレストラン 13.0%増
パブ・居酒屋 6.2%増
ディナーレストラン 11.6%増
喫茶 10.0%増

客数は6.6%増、客単価は4.4%増だった。

3月は、前年より土日の数が2日多い曜日まわりとコロナ禍のない歓送迎会シーズンとなったことで客足が堅調。また、円安傾向の継続や、北陸新幹線延伸開業などもあり、インバウンドを中心に観光需要も好調に推移している。

ファストフード業態は、引き続き好調で、売り上げ10.7%増、2019年比売り上げは27.2%増となった。

「洋風」は、割引率の高いキャンペーンと新商品の好調、リーズナブルな新ブランド展開などで売り上げ10.4%増。「和風」は、CM効果などにより、売り上げ16.1%増。「麺類」は、テレビ露出の効果に加えて、前年より低い平均気温の中で温かいメニューが好調、売り上げは13.9%増となった。

「持ち帰り米飯/回転ずし」は、桜の開花が先送りとなり持ち帰り需要が伸び悩んだところもあったが、回転ずしは比較的堅調で、売り上げは2.9%増。「その他」は、「カレー」のテイクアウトの価格改定で客単価が上昇、売り上げ11.1%増と好調だった。

ファミリーレストラン業態は、売り上げ13.0%増、2019年比では売り上げ4.1%増となっている。

「洋風は」、前年より土日の多い曜日まわりで集客堅調、テレビへの露出効果もあり、売り上げ13.6%増、「和風」は、寒い日の鍋料理が好調で売り上げ12.5%増。「中華」は、各種春のキャンペーンが好評で、売り上げ11.3%増。「焼き肉」は、団体客、食べ放題客、訪日外客など集客好調、売り上げ13.6%増だった。

「パブ・居酒屋」は、5年ぶりにコロナ禍のない歓送迎会シーズンとなり、宴会も一部で数十人規模のものがみられるほど回復し、週末の好調にも支えられ、売り上げ6.2%増だったものの、2019年比では30.2%減と苦戦している。

ディナーレストラン業態は、引き続き訪日外国人の利用増加と客単価上昇により、売り上げ11.6%増、2019年比0.3%減となっている。

喫茶業態は、観光地を中心にインバウンド需要が増加。百貨店や観光地、地下街、路面店も堅調で、売り上げ10.0%増となった。

■外食の関連記事
横浜モアーズ/9階にレストラン11店舗オープン「おいしいカウンター」も登場

関連記事

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧