無印良品 銀座/食品売場で弁当販売、ジュースバーとベーカリー併設
2019年04月05日 16:55 / 店舗
良品計画は4月4日、東京・銀座に世界旗艦店「無印良品 銀座」をオープンし1階に「くらしの基本となる食」のフロアを配置した。
調味料・加工食品、菓子・飲料といった定番商品のほか、青果売場とベーカリーを配置。無印良品では初となる弁当の販売やブレンドティー工房、ジューススタンドを展開している。
松崎暁社長は、「無印良品の商品開発の基本的な考え方は、生活の基本となる本当に必要なものを必要な形で作るとなっている。そう考えると、いままでの無印の食の領域は、調味料・加工食品、お菓子・飲料だった。食の生活領域の基本というのは、欠落していると感じていた。長い間、食の領域を拡大したいと考えていて、青果や冷凍食品の販売を開始した。生活の基本を完備すべく、全世界で食の領域を拡大したい」と食品強化の狙いを語る。
今回は、銀座店1階で展開する食への取り組みについて写真を中心に紹介する。
1階入口には青果売場を配置し、マルシェ(市場)のような賑わいのある売場を目指した。生産者と消費者が離れていることに着目し、「野菜・果物の『わけ』を伝える。食べる『文化』を伝える、つくる。」をテーマに展開する。
野菜と果物で約80~100アイテムを展開。旬にこだわった品ぞろえを目指し、基本野菜であっても旬でないものは販売しないなど、特徴ある売場づくりをする。
店舗がお客と生産者との間をつなぎ、わけを持ち、「これでいい」と満足できる、無印の野菜果物(=くらしの基本となる商品)と呼べるものを三者で一緒に作っていくことを目指した。
売場には、テイスティング・アドバイザーを配置。「本当の旬」や「商品のわけ」「生産者のストーリー」を伝え、試食は素材の良さを引き出し、なるべくシンプルな形で提供する。
銀座で働く人のくらしにも取り組みやすい食べ方=くらし方を提案し、青果を食べる「分化」を伝え、作るという。
生産者の店頭販売で、こだわりを伝えて、お客の反応を生産者が知るほか、お客の産地見学や収穫体験ツアーも企画している。
自分たちが食べる野菜果物を「誰が」「どこで」「どのように」作っているか、ストーリーを自分の目で見て体感できるイベントも開催する。
初めての取り組みとして、弁当とサラダの販売を開始する。素材を生かしたシンプルな原材料と化学調味料不使用で安心安全の日替り弁当やローカルフードを提供し、来店客のくらしをサポートする。
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