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高島屋/新宿の免税店「SHILLA&ANA」閉店、A&S高島屋デューティーフリー事業終了

2020年10月13日 13:47 / 店舗

高島屋は10月13日、A&S高島屋デューティーフリーの事業終了及び合弁先である全日空商事、ホテル新羅との子会社解散・清算に向けた株主間協議を開始すると発表した。

A&S高島屋デューティーフリーは、2016年6月、日本を訪れる外国人旅行者の消費需要を喚起するとともに、より便利に買物を楽しめる商業施設の構築に向け、設立。2017年4月には、タカシマヤ タイムズスクエア11階に、東京・新宿地区では初となる空港型市中免税店「高島屋免税店SHILLA&ANA」を開業した。

しかし、開業当初より収支計画を下回り、売上集客対策や営業費対策を講じてきたが改善にはいたらず、現在は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、一部の売場を除き臨時休業が続いている状況にある。

新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たず、インバウンド需要の回復も不透明であることから、将来にわたり業績の回復は困難であり、事業の継続は難しいと判断し、10月31日同子会社の事業を終了する。「高島屋免税店SHILLA&ANA」は同日閉店する予定だ。

10月13日行われた2021年2月期第2四半期決算説明会で、村田善郎社長は、「新宿の一等地で、毎月赤字を計上している店舗を保つのは経営として難しい。新型コロナの収束のめども現在見えないことから、提携先とも協議して閉店を決定した」と説明した。

直近のA&S高島屋デューティーフリー業績は、2020年2月期営業収益63億5400万円、営業損失6億5000万円、経常損失6億9600万円、純損失17億3900万円だった。

■A&S高島屋デューティーフリー
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-17-14
代表取締役社長:松井 隆昌
事業内容:空港型市中免税店の運営

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