くら寿司/東京・大阪に都心型店6店、オフィスワーカー取り込み目指す
2020年12月03日 16:10 / 店舗
くら寿司は12月3日、第26期事業戦略発表会を開催し、東京・大阪に都心型店6店をオープンすると発表した。
田中信副社長は、「顧客からの強い要望もあり、都心に出店するのは当社の大きな目標だった。今まで家賃や物件の大きさで折り合いがつかなかったが、物件の確保のめどがついたため、2021年1月の渋谷、新宿の駅前店を皮切りに6店を出店する」。
「家賃、人件費、物流費を勘案し、都心型店は1皿税別110円とするが、想定客単価は1000~1100円前後と郊外店と同じ設定にし、顧客にとって高すぎないようにする。車利用が減ることも想定し、アルコールメニューは従来店の2倍に増やす」と述べた。
2021年1月19日「西新宿店」、「渋谷駅前店」をオープン。大阪には、新型コロナウイルス終息後のインバウンド客取り込みも狙った関西初のグローバル旗艦店の新設を予定している。今後も、東京、大阪、名古屋、九州、北海道などでも出店を検討していく。
主要ターゲットは、オフィスワーカーとした。
コロナ禍での外食産業全体の課題として、在宅勤務による都会のオフィスワーカーの減少、夜の宴席の自粛要請などによる売上低迷が大きな問題になっている。同社はあえてこのタイミングで、これまでと異なるエリアに新店をオープンすることで、コロナ収束後の外食需要拡大への準備と、それに伴う新しい客層へのアプローチを狙う。
また、26期は未進出だった北海道にも出店を予定しており、全都道府県での出店を達成する予定だ。
■都心型店概要
くら寿司 西新宿店
住所:東京都新宿区西新宿7-1-7 新宿ダイカンプラザA館2階
座席数:192席(ボックス30席、カウンター28席)
くら寿司 渋谷駅前店
住所:東京都渋谷区宇田川町23-3 渋谷第一勧銀共同ビル7階
席数:159席(ボックス34席、カウンター9席)
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