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ダイユーエイト、リックコーポレーション/経営統合で基本合意

2016年01月21日 19:30 / 経営

ダイユーエイトとリックコーポレーションは1月21日、経営統合すると発表した。

共同株式移転の方法により共同持株会社を設立し、経営統合を行うことについて基本的な合意し、株式移転比率はダイユーエイト1.11対リックコーポレーション1。

2015年2月期のダイユーエイトの売上高は422億1900万円、営業利益13億4000万円、経常利益13億8300万円、当期利益8億1000万円。

リックコーポレーションの売上高は281億8800万円、営業利益3億8200万円、経常利益2億9000万円、当期損失1億3800万円だった。

日本の流通小売業界を取り巻く市場環境は、人口減少・少子高齢化に伴うマーケットの縮小や、消費者の節約志向・低価格志向の定着、企業間競争の激化や流通再編の動きもあって、過去に経験したことのない変化に直面しており、その傾向は今後も顕著になるものと予想される。

こうした状況下、ダイユーエイトは、創業以来「地域のお客様の快適な住まいと暮らしの実現」をモットーに、一貫して「お客様第一主義」を経営理念に掲げ、主要な営業地盤である福島を中心に地域に密着した店舗作りを行い今日まで成長してきた。

一方、リックコーポレーションは、「人のために尽くす企業である」ことを経営理念とし、楽しいショッピングと潤いのある暮らしを追求する「暮らしとペットに関する生活革新企業」として、岡山を中心とした同社の営業地盤において確固たる地位を確立してきた。

両社は、双方の営業地盤である福島・岡山を支える社会的なインフラとして経営基盤を一層強固なものとし、社会への貢献を継続していくために、相互の企業価値を高め、お客に対して更なるサービス提供することを目的として、2009年3月24日に業務・資本提携に関する基本合意書を締結し、共通する事業であるホームセンター事業に関し、商品の共同開発、共同調達、人事交流などを通じて事業提携を行った。

リックコーポレーションが展開するペット事業についても業務提携を行い、ペット事業での全国展開を図り、両社による100店体制を目指すなど極めて良好な関係にあった。

これまでの提携・協力関係を大きく前進させ、更なる「攻めの経営戦略」を推進していくとの共通認識のもと、事業規模の拡大を図るほか、両社の強みを持ち寄って最大化し、シナジー効果を発揮させることが重要との結論に至り、対等の精神に則り経営統合を行う。

ダイユーエイトの代表取締役社長である浅倉俊一氏が共同持株会社設立時の代表取締役、リックコーポレーションの代表取締役社長である川西良治氏が共同持株会社の専務取締役となる予定。そのほかの、役員の員数・候補者については、両社協議の上決定する。

新たに設立する共同持株会社の株式は、東京証券取引所市場第一部に新規上場申請を行う計画だ。上場日は、共同持株会社の設立登記日である9月1日を予定する。

ダイユーエイトとリックコーポレーションは株式移転により共同持株会社の完全子会社となり、共同持株会社の上場に伴い、8月29日に東京証券取引所市場第一部とJASDAQ市場をそれぞれ上場廃止となる予定だ。

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