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デサント/大阪にアパレル、韓国にシューズのR&Dセンター開設

2017年09月05日 11:33 / 経営

デサントは9月5日、大阪府茨木市にアパレルのR&Dセンター、韓国・釜山広域市にシューズのR&Dセンターの建設を開始した、と発表した。

<大阪府茨木市のアパレルのR&Dセンター>
大阪府・茨木市のアパレルのR&Dセンター

同社は、中期経営計画「Compass 2018」において、競争力の源泉である「モノを創る力」を向上させることを重点戦略の一つとして掲げている。両R&Dセンターは、共通コンセプトを設定し、スポーツアイテムとして、様々な競技シーンにおいて使用者のパフォーマンスを引き出す高次元な機能性の開発、それを安定的に実現するための品質基準の制定を並行して行う。

総投資額は約84億円で、両センターともに2018年夏から秋に稼動予定。

R&Dセンター(アパレル)は、大阪府茨木市に、敷地面積約2万2000m2、建屋面積約3500m2、延床面積約4400m2m2(地上2階)を建設するにあたり、8月初旬に地鎮祭を執り行い、着工した。

センターには、人工気象室、スポーツパフォーマンス測定機器、グローバル品質管理試験機、降雨実験室、全天候型トラック、最先端設備アトリエ(型紙作成から縫製までのサンプルを作成するスペース)などを設置し、これまで大阪オフィス内で行っていたR&D活動をさらに強化する。

これらの設備を活用し、競技シーンで求められる機能性のトップアスリートとの共同開発、その機能性を形にするスポーツウエアの開発、先端設備を駆使した縫製技術開発、さまざま施策を安定的に実現する品質基準の制定を実行する。

<韓国にシューズのR&Dセンター>
韓国にシューズのR&Dセンター

R&Dセンター(シューズ)は、デサントグループで展開するパフォーマンスシューズを開発するため、敷地面積約1万7000m2、建屋面積約6200m2、延床面積約1万6000m2(地下1階~地上2階)の使用で大韓民国釜山広域市江西区に建設している。

工学的デザイン、製品コンセプトの立案、素材開発などを担う「Design studio(デザインスタジオ)」、製品の人体工学・生体力学的な評価、完成品・部品・素材の物理化学的性能評価を担う「Research lab(リサーチラボ)」、ラスト・ソール・型紙開発およびサンプル作成を担う「Product lab(プロダクトラボ)」という3つの機能を持つ。

3つの実験室(人間工学、製品、素材)とトラック(アウトドア・インドア)も設置し、基礎研究から素材試験、サンプル製作、サンプル・製品試験、性能試験までを一貫して執り行い、同センターではランニング、トライアスロン、トレーニング、サッカー、野球などのシューズを開発する。

■R&Dセンター(アパレル)概要 
所在地:大阪府茨木市彩都やまぶき2-5-6
敷地面積:2万2220m2
建屋面積:3487m2
延床面積4401m2
構造:鉄骨造、2階建て

■R&Dセンター(シューズ)概要 
所在地:大韓民国釜山広域市江西区ミョンジ地区内の研究2-1敷地
敷地面積:1万7082m2
建屋面積:6256m2
延床面積:1万5995m2
構造:鉄筋コンクリート造、地下1階地上2階建て

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