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キリンビール/2017年はビールの魅力強化、発泡酒・新ジャンルカテゴリーの再成長目指す

2017年01月13日 11:01 / 経営

キリンビールは1月12日、2017年の事業方針を発表した。

キリングループ長期経営構想「新キリン・グループ・ビジョン2021」(略称:新KV2021)実現に向けた2016-2018年中期経営計画の2年目として、2017年のスタートを切った。2017年は、酒類市場の環境変化を見据え、「ビールカテゴリーの魅力化」「発泡酒・新ジャンルカテゴリーの再成長」を柱に、ブランド育成と新価値創造に取り組む。

また、キリンの強みである「ていねいなものづくり」や「品質へのこだわり」が生み出す商品やサービスを通じて、消費者に驚きや感動を提供することを「Quality with Surprise(クオリティ ウィズ サプライズ)」というメッセージに込めてブランド育成や企業活動を行い、共感や支持を獲得していく。

ビールカテゴリーの「一番搾り」では、キリンのものづくりを象徴するブランドならではの多彩な提案により、お客様のビールに対する関心を高めるとともに、ブランドの飛躍的成長を目指す。全国の47都道府県ごとに味の違いや個性を楽しめる「47都道府県の一番搾り」を、昨年に引き続き、今年も4月から順次発売を開始。地域の魅力を発掘しながらつくり出した特別な「一番搾り」として提案することで、地域活性化への貢献を目指す。

クラフトビールに注目が集まる中、今までにないビール体験を提供し、多様な個性を楽しめる新たなビール文化の醸成に取り組む。「SPRING VALLEY BREWERY」を通じて、驚きのある限定ビールの発売やイベントを継続して実施するほか、「グランドキリン」をリニューアルし、クラフトマンシップをより感じられるブランドとして提案する。

また、資本業務提携したブルックリン・ブルワリー社の商品の販売を3月から開始。さらに、今回新しいビールの楽しみ方として飲食店向けに「タップ・マルシェ」を提案し、より多くの消費者にクラフトビールを知ってもらい、体験してもらえる場を創造する。

発泡酒・新ジャンルカテゴリーは、「のどごし」は、「日常を明るく元気にする、頑張る人を応援するブランド」として、共感される商品・コミュニケーションを展開。

RTDでは、「氷結」を中心に資源を積極投入していくほか、「本搾り」、「ビターズ」、「スミノフアイス」を育成し、明確なコンセプトを持つ幅広いラインアップで基盤強化を進める。

2017年販売目標はビール類計1億3670万箱(1.9%増)、内訳がビール5370万箱(4.9%増)、発泡酒3670万箱(1.3%減)、新ジャンル4620万箱(1.1%増)。RTD5180万箱(6.1%増)、洋酒262億円(2.7%増)、ノンアルコール210万箱(前年並)を見込む。

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