アスクル/働き方改革で本社オフィスを全面刷新
2021年04月21日 11:30 / 経営
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アスクルは4月21日、ニューノーマル時代における新しい働き方の実現に向け、本社オフィスを全面リニューアルしたと発表した。
オフィスの新コンセプトには「ASKUL CROSSING」を掲げ、With/Afterコロナを見据えて社内環境を全面的に刷新した。多様な働き方をする多様な人材が、情報を分かち合い刺激を受けながら働ける場所として、従業員同士のエンゲージメントを高められ、かつ一体感を感じ働けるオフィス「会うことの価値が感じられる新しい仕事場」を目指した。CROSSING(クロッシング)とは、「様々な人が集い結びつく場所」を示している。
今回、ワークスタイルの変化に伴い、アスクルは従来の固定席からフリーアドレス制を全面的に導入し、コールセンターなど顧客対応業務以外のエリアはゾーン別にフリーアドレスに移行した。
業務に集中したい時には個人集中ブース(すごれるスペース)、社内外とオンラインミーティングを行う際にはテレカンポッド(完全個室)やテレカンブース(半個室・吸音パネル搭載)、防疫対策を施したディスカッションスペースなど、その日の働き方に応じて各々が社内での仕事場を自由に選択できるさまざまなブースを新設した。
テレワーク推進とフリーアドレス制導入に伴い、出社した価値を最大化し、リアルなコミュニケーションを促進するデジタルツールとしてオフィス位置情報アプリ「Beacapp Here」を導入した。
アスクルが貸与するスマートフォンを所持する従業員が対象で、アプリをインストールしていれば、オフィス内に設置しているビーコン端末から発信されるBluetoothをスマートフォンが検知し、従業員の位置情報をアプリ内のオフィスマップで見える化を実施。
出社メンバーのリアルなコミュニケーション促進、オフィスの「密」状況の回避や有効利用促進ツールとして役立てる。
リニューアルにあたっては、アスクルのパーパス「仕事場とくらしと地球の明日に『うれしい』を届け続ける。」を体現し、来訪するお客や従業員に、エントランスを通るたびに「うれしい」を届け続けられる場所を目指し、「豊かな自然溢れる地球の尊さを感じ、人の生命力が溢れる空間に」をコンセプトに刷新した。
プラントハンター西畠清順氏監修により、室内環境でも長く生き抜く原種の植物を中心に彩られたパーパスを体現するエントランスに一新した。
あわせてエントランス刷新に伴い、植物のメンテナンスを担う「エンゲー(園芸)部」を設立し部員を社内公募した。リニューアル実施日には、西畠氏と共にエンゲー部員31人(吉岡社長含む)で植栽を行い、緑あふれる新しいエントランスに仕上げた。
お客を出迎えるエントランスのアスクル坊や(コーポレートマーク)の傍らには、春は桜の木など、季節に応じて変化する樹木(シーズナルツリー)を設置。四季折々の植物の魅力が楽しめる森のエントランスを抜けると、アスクルの未来への取り組みにつながっていくという想いを形した。
アスクルでは新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、2020年2月から制度を拡大、テレワークが可能な業務については原則テレワークとした。そして、新しい働き方でより高い生産性を実現することを目的にこれからの仕事場の在り方について協議してきた。
同年6月にはオフィスリニューアルに向けた「ミライベースプロジェクト」を発足した。With/Afterコロナの時代に向け準備を進め、今回、オフィスの感染防止対策も兼ね備えた、新しいコンセプトを掲げたオフィスが完成したという。
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