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楽天×日本郵便/物流事業の合弁会社「JP楽天ロジスティクス」新設

2021年04月28日 14:30 / 経営

楽天グループは4月28日、日本郵政の子会社である日本郵便との間において、「JP楽天ロジスティクス」を新たに設立し、楽天における物流事業に関して有する権利義務を、JP楽天ロジスティクスに承継させる簡易吸収分割を行ったうえで、楽天と日本郵便がJP楽天ロジスティクスに対して出資することに関する統合契約とJP楽天ロジスティクスの運営等に関する株主間契約締結したと発表した。

楽天と日本郵便は、従前より提携を進めていく中で、さらなる連携強化を企図し、2020年12月、健全で持続可能な物流環境の実現を目的とする戦略的提携に向け、基本合意書を締結。物流、フィンテック、モバイルユーザー向けのマーケティングなどで協業を推進しており、合弁会社設立はその戦略の一環となるもの。

具体的には、新会社設立により、楽天が投資・開発してきた省人化・自動化された物流センターを、日本郵便の配送ネットワークに組み入れ、合弁会社を通して共同運用することで、物流DXを実現。アプリの活用など「顧客UXの改善」、「リードタイム短縮」、AI採用した「物流効率化」、「配送キャパシティ最大化」を目指す。

また、ドローンやUGVを用いた次世代の配送についても共同で取り組んでいく。

なお、合弁事業の開始当初においては、楽天市場を中心とするECサービスの荷物を中心に取扱うものの、今後は、他の配送会社、荷主も参加可能なオープンなプラットフォームの構築を検討している。

分割契約の締結日は2021年5月、分割の効力発生日は、2021年7月1日を予定している。出資の払込は、分割の効力発生後、同日7月1日を見込む。

■JP楽天ロジスティクス合同会社
※出資後の2021年7月2日に株式会社に組織変更し、JP楽天ロジスティクス株式会社に商号変更予定
所在地:出資後未定
事業内容:ロジスティクス事業
資本金:出資後1億円
設立年月日:2021年5月(予定)
出資比率:出資後日本郵便50.1%、楽天49.9%

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