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イオンディライト/新型コロナ対策の国際オフィス認証を新本社が取得

2021年08月20日 11:20 / 経営

イオンディライトは8月19日、9月に東京都千代田区で開設する新本社オフィスが、新型コロナウィルス対策の世界基準で健康・安全性を評価する認証制度「WELL Health-Safety Rating(WELL健康安全性評価)」を取得したと発表した。

<「WELL健康安全性評価」(左)と新本社オフィスの内観>

「WELL健康安全性評価」は、建物の環境・エネルギー性能と利用者の健康・快適性を評価する「WELL認証」の1つとして、新型コロナウイルス感染症を機に策定された国際的な認証制度。

審査では対象施設の新型コロナウイルスへの感染症対策、緊急時に備えた準備、空気・水質管理などが問われる。米国のInternational WELL Building Institute(IWBI)が運営し、2021年7末現在、全世界で1万2000件、国内では約30件が認証を取得している。

イオンディライトでは、新本社オフィスで感染予防対策として、空調機を一括管理し、CO2濃度に応じて換気量の自動調整などを「オープンネットワークシステム」と呼ばれる、様々なメーカーの設備機器をネットワークでつなぎ、統合的に制御するシステムを導入した。

<室内のCO2濃度はモニターで確認することが可能(下は警報付ライト)>

システムは、CO2センサ―で、室内のCO2濃度を常時監視し、状況に応じて換気量を自動調整するとともに、空調機ごとの稼働状況を集中制御し、空気環境に応じて風量や設定温度を自動的に変更する。

各所のCO2濃度と温度・湿度は、館内の11か所に設置したCO2濃度モニターに表示。基準値を超えた場合には警報音とライトの変色、担当者へのメール通知により換気を促すようにした。今後は、CO2濃度はオフィスアプリで従業員がスマートフォンで確認ができるようにする。

<抗ウイルス・除菌用紫外線照射装置>

また、接触表面の抗菌・抗ウイルス化を実施。人がいる空間でも使用が可能な、抗ウイルス・除菌用の紫外線照射装置を5か所に設置。

紫外線波長222nmを照射し、空気中と人が触れる表面部分の菌やウイルスを常時抑制・除菌する。同時に、テーブル、椅子などのじゅう器、自動販売機などの人の手が触れやすい場所は、抗菌・抗ウイルスコーティング剤を塗布し、抗菌・抗ウイルスフィルムを貼ることで、接触表面の感染防止対策も行った。

<開き戸のドアもセンサーで自動開閉化>

さらに、各階にあるトイレの空き状況をセンサーで把握し、パネル表示することで、あいている階への誘導とトイレ内での多人数の滞留を防止する仕組みを構築。多くの従業員が接触する照明電源の非接触スイッチ化、トイレの外扉の自動開閉などを導入した。

そのほか、従業員の健康配慮で生体リズムに合わせた照明制御、人間工学に基づく執務チェアなどの採用や災害発生時に備えた電源や専用回路といった、事業継続性を担保する対策も行った。

同社では。防疫対策を一時的な取り組みでなく、今後も継続的に実行していくことで、顧客と従業員の健康と生活を守り、地域社会に安全・安心な施設環境を提供するとしている。

■イオンディライト 新本社ビル概要
建物名:帝都神田ビル
序在地:東京都千代田区神田錦町1-1-1
最寄り駅:小川町駅(徒歩4分)、淡路町駅(徒歩6分)、神田駅(徒歩8分)

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