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出前館/セイノーHDと業務提携、小売向け配送サービスも開始

2021年12月23日 15:20 / 経営

セイノーホールディングスと出前館は12月23日、業務提携契約を締結したと発表した。

お互いが持つラストワンマイルにおけるネットワークを掛け合わせることでデリバリーの日常化を加速させ、さまざまな社会課題の解決に貢献していくことを目的に、協業するもの。

セイノーHDは、社会インフラとしての環境・産業・生活への貢献、効率化、質の向上につながるオープン・パブリック・プラットホーム(O.P.P.)を構築し、ラストワンマイル領域においては買い物弱者対策等の社会課題の解決を積極的に推進・拡大している。

出前館は、2021年6月に全国47都道府県でのシェアリングデリバリーのサービス展開を完了。次のフェーズでは、地域の隅々にまで目を向けたデリバリーの日常化を目指している。

提携の最初の取り組みとして、リテール分野での協業を開始。全国へ配送可能なセイノーグループのラストワンマイル網と出前館の加盟店向けプラットホーム・集客・媒体力を掛け合わせ、出店から集客・販促、ラストワンマイル配送までをワンストップで実現する、小売店向けのパッケージを提供する。

この連携により、地域の隅々にまで目を向けることを可能にし、ネットスーパーやネットコンビニの日用品・食料品のデリバリーを誰もが日常的に使えるようにして、買物弱者対策を進める。

セイノーHD子会社で買物弱者解消に取り組むココネットのスパイダーデリバリーによる食品、コンビニエンスストアなどのリテール配送(個人向け配送)の技術・ノウハウと、出前館が持つ全国の配達ネットワークとノウハウを連携させる。

セイノーHD子会社のGENieのクイックデリバリー網と出前館の加盟店ネットワークを掛け合わせ、地方都市や降雪地域へも配達エリア拡大を進めエリアカバー率の向上を進める。

さらに、セイノーHDの進める、共同配送やドローン物流を取り入れた新スマート物流「SkyHub」との連携で、過疎地などへの配送も行いたい考えだ。

リテール領域で一般的な「枠配」、クイックデリバリーの特徴である「即配」、セイノーHD子会社のLOCCOの提供するサービス「OCCO」による「置き配」の組み合わせにより、配達網の時間帯による繁閑差を平準化。アイドルタイムをなくすことで配達員が1日を通して安定した収入を得られるような働き方を目指す。

加盟店収益化を最速で実現する販促物流ソリューションも提供する。セイノーHD子会社のリビングプロシードが持つ全国1万人のギグワーカーネットワークによるリアルマーケティングと、出前館が持つデジタルマーケティングの知見を掛け合わせ、デジタルとリアルが融合した、加盟店の収益化を最速で実現するための販促と物流ソリューションを共同で提供していく。

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